いるかHotel 「月と牛の耳」@ピッコロシアター

いるかHotel 「月と牛の耳」*1(ピッコロシアター)を観劇。
 王子小劇場での東京公演に引き続き関西公演も観劇。この日はダブルキャストのうち東京では見られなかった組の舞台でもあった。ただ、劇場の大きさが変わったのにややフィットしなかったか、この日は役者の演技がやや空回りぎみのところがあったは残念。楽日にもう一度見る予定なので、その時までには修正されているとは思うが。
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吉原治良賞記念アートプロジェクト2008入選展*1のお薦め(contact Gonzoその後)

 大阪府立現代美術センターが主催していた公募展「吉原治良賞」が本年度から完全リニューアル。平面作品が中心だった従来の公募展示から、“人の真似をするな!これまでにないものをつくれ!”とアーティストを叱咤激励し続けた画家・吉原治良氏の創造の原点に立ち戻り、氏が重んじた冒険や実験性をアートがさらに追究する機会となる新プロジェクトに生まれ変わった。
 そしてその最初のステップとして1月17日ー25日のスケジュールで入選展が開催されるのだが、注目したいのはパラモデルなどすでに現代美術の領域で評価が定着しつつあるユニットと一緒に以前このサイトでも紹介*1したcontact Gonzoが入選した5組のうちに選ばれたことだ。


前回紹介した時はコンタクトインプロビゼーションとの関連からダンスの一種として紹介したが、その後メンバーのひとりである七九式こと塚原悠也に聞いてみたところ、「contact Gonzoコンテンポラリーダンスというわけではなく、それ自体がひとつのジャンルと考えている」というような分かったような分からないことを言っていたから、その意味では美術パフォーマンスといっても木枠に張った多数の紙を突き破って通り抜ける紙破りのパフォーマンスで有名な村上三郎*2のように美術としてどう位置づけていいのか難しい「分けのわからないもの」を含んでいた「具体美術協会」を率いていた吉原治良の名を冠した企画の参加者としては「普通に考えたら美術」のパラモデルよりはむしろふさわしいのかもしれない(笑い)。
 これまでは平面の抽象絵画が中心だった「吉原治良賞」が今年からリニューアルされたことで、こんな分けの分からないものまで参加するようになったみたいだが、そう考えて参加作家の趣旨説明を読んでみると、パラモデル以外はほとんどなんだか訳が分からなくて、ルールの存在しない異種格闘技戦みたいになりそうで、大丈夫なのかといらぬ心配もしたくなるが、その分、どんなとんでもないものが飛び出すのか期待もしたくなってくる。
 youtubeに前回紹介した時にはまだなかった新作が掲載されていたので、上に紹介しておいたが、このビデオは「現代美術の映像作品」と考えてもかなり面白い。パフォーマンスを行った「伏見桃山 明治天皇陵」という場所ゆえの現象か、通りがかりと思われる近所のおじさん、おばさんと思われる人がビデオを撮っている人に話しかけたりしていて、それが状況としてはかなり変なのに普通に受け入れてしまっているのがなんとも可笑しい。しかし、細かい説明をするのが面倒だったのか、「これはなに」と聞かれて、「ダンスなんです」と答えているのはどうなのか(笑い)。コンセプト的には違うのじゃなかったのか(笑い)。そういうゆるさがいかにもcontact Gonzoらしいといえばそうなんだが。