今年の収穫

◎「2005年今年の収穫」 中西理(中西理の大阪日記)http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/
1.矢内原美邦プロジェクト「3年2組」
2.ポかリン記憶舎「短い声で」
3.ポツドール「愛の渦」
 ニブロールを主宰するコンテンポラリーダンスの旗手的存在、矢内原美邦が叩きつけた演劇への挑戦状が「3年2組」だ。会話体としての台詞を温存しながら、その台詞を速射砲のように俳優が発話できる限界に近い速さ、場合によっては限界を超えた速さでしゃべらせることで、言語テキストにまるでダンスのようなドライブ感を持たせ、それが音楽や映像とシンクロしていくことで、高揚感が持続する舞台を作りあげた。
 一方、「短い声で」は明神慈のひさびさのホームラン級の舞台。ある現代美術作家の不慮の死と残されたものたちに去来したさまざまな思いを描きながら、作品そのものがある種の美術展示にもなっている。これは本当に脱帽ものだった。昨年、「ANIMAL」「激情」と2本の傑作をものした三浦大輔は今年も「愛の渦」で健在ぶりを見せてくれた。