Monochrome Circus

 「水の家」は小さな机の上で森川弘和/森裕子が踊り続けるアクロバティックなデュオ。佐伯有香のソロ「怪物」はアゴタ・クリストフの小説に登場する美しい怪物を強靭で柔軟な身体を生かし踊った。「最後の微笑」は4人のダンサーによる作品で、こちらはサミュエル・ベケットの小品からイメージを借り「ある家族の肖像」のスケッチを提示した。Monochrome Circusの坂本公成の作品はいずれも小品だが、これまでの作品の傾向が「収穫祭」のシリーズなど、コンタクトインプロの技法を生かしながら、身体的にコミュニケートしていくダンサーがインティメートな空間を作り上げていくような観客との親和性の高さを感じさせるものが多かったのに対して、明らかに作風の変化を感じさせた。