振り返る 私の2010

2010年演劇ベストアクト(記憶に残る3本)
1,ままごと×あいちトリエンナーレ「あゆみ」(精華小劇場)
2,チェルフィッチュ「私たちは無傷な別人である」(愛知県立芸術文化センター)
3,東京デスロック+渡辺源四郎商店「月と牛の耳」(キラリ☆ふじみ)

 2010年の特徴はままごと(柴幸男)、東京デスロック(多田淳之介)、快快(篠田千明)、柿喰う客(中屋敷法仁)らポストゼロ年代の作家らの本格的な台頭だ。年頭に「わが星」で岸田戯曲賞を受賞した柴はこの世代のトップランナーに躍り出た。公立劇場の最年少芸術監督の多田も渡辺源四郎商店との合同公演などで成果を見せた。「記憶に残る3本」からは漏れたが、快快(「Y時のはなし」「SHIBAHAMA」など)、柿喰う客(「露出狂」「THE HEAVY USER」など)の充実が目立った。先行世代ではチェルフィッチュは「私たちは無傷な別人である」で超現代口語を捨て去り、セリフと動きの完全分離という新たな方法論を模索した。