10月のお薦め芝居

10月のお薦め芝居
 10月の最大の注目は維新派「ろじ式」★★★★(にしすがも創造舎10月23日〜11月3日)である。フェスティバル/トーキョーへの参加作品だが、東京での本公演は新国立劇場の「nocturn」以来で6年ぶりとなる。早稲田でも上演された「聖・家族」はオムニバスであったが、今回は完全な新作。ただ、このところ上演されてきた「<彼>と旅する20世紀三部作」の一部ではなく、その番外編的な位置づけとなる。
 野外劇や大劇場での壮大な空間でのスペクタクル的展開を得意とする維新派ではあるが、「聖・家族」での垣間見せたように小劇場での公演にはまた別の興趣がある。PAによらない生声や役者の息遣いまでが聞こえてくる室内劇ではより繊細な表現が可能であるし、逆に近い距離感から見る大人数の群舞、群唱にはほかではちょっと味わえない迫力があるのだ。今回は「博物館」がモチーフということもあり、600個もの標本箱が積み重ねられた舞台美術が登場するらしく、それもまた見ものであろう。維新派は来年は瀬戸内芸術博に参加して岡山・犬島での野外公演が予定されており、再来年にはその作品を持ってのエジンバラインターナショナルフェスティバルでの公演も決定している。本当は東京オリンピックの開会式も演出してほしかったのだけれど……。





 東京では維新派以外にも注目の公演が多く、なかでも前田司郎のよる2作品連続上演五反田団「生きてるものはいないのか」★★★★、五反田団「生きてるものか」★★★★は見逃せない。岸田戯曲賞の受賞作品となった「生きてるものはいないのか」のニューキャストによる上演に加えて、新作の「生きてるものか」。この時期はフェスティバル/トーキョーをはじめ、注目公演が多く、スケジュール調整に苦慮するところなのだけれど、なんとか見に出かけたいと思う。
;">踊りに行くぜ!!★★★★
黒田育世+BATIK「矢印と鎖」★★★
貞松バレエ ナハリンとキリアン★★★

青年団東京ノート」@国立国際美術館★★★★
渡辺源四郎商店「明日は天気になる」★★★★
MONO+アイホールチェーホフを待ちながら」★★★
維新派「ろじ式」★★★★
マレビトの会「PARK CITY]★★★★
ダンスバザールin中之島(きたまり、ウミ下着、岩下徹)★★
桃唄309「死すべき母の石」★★★★
e-dance「BraDane Baravo」★★★★(

KIKIKIKIKIKI『OMEDETOU』神戸公演
9月12日(土)〜13日(日) @ArtTheater dB 神戸
★カンパニーホームページ→http://www.kitamari.com/
★OMEDETOUプロモーション動画→


【演出・振付】きたまり
【出   演】KIKIKIKIKIKI(野渕杏子,花本ゆか,松尾恵美、竹内英明、きたまり)


★日時:2009年9月12日(土)15:00 & 19:30 開演、13日(日)15:00 開演
 ※ 自由席 ※ 受付開始は開演の60分前、入場整理券を配布。開場は開演の30分前。
★会場:ArtTheater dB 神戸(アスタくにづか4番館4階)
 tel/ 078-646-7044 http://www.db-dancebox.org/map.htm(地図)

★チケット料金:一般前売2,000円/一般当日2,500円
        中高校生1,000円 小学生以下/シルバー(60才以上)500円
★チケット予約:☆JCDNダンスリザーブ/ http://dance.jcdn.org
        ☆電話で/078-646-7044(ArtTheater dB 神戸)
        ☆メールで/ki6@kitamari.com (Dance Company KIKIKIKIKIKI)
        ☆直接購入/京都芸術センター(窓口販売のみ 10:00-20:00)

【音楽】Pao(亀田真司sax、ヨース毛cello、宮田あずみpiano、ヨコチャン?violin)
【スタッフ】舞台監督:浜村修司 照明:高原文江 音響:小早川保隆
      衣装:園部典子 宣伝美術:納谷衣美 記録映像:井上大志

 ダンスでは恒例となった桜井圭介氏プロデュースによる吾妻橋ダンスクロッシング」★★★★。ダンスではと書いたけれど康本雅子はともかくとして、飴屋法水 いとうせいこう チェルフィッチュ 鉄割アルバトロスケット ハイテク・ボクデス Line京急 Chim↑Pom 快快(faifai)(フード+ミニパフォーマンス) って「いったいどこがダンスなんだ」というラインナップが並んで、逆に言えばいかにも「桜井企画」らしいというらしさ感はより濃厚に出てきている。
 嬉しいのは直前になって急きょ発表されたほうほう堂の復活だ。関西でも代表的なデュオであるCRUSTACEA、砂連尾理+寺田みさこが活動中止(ほぼ解散?)状態で、きわめて関係性の産物であるダンスのデュオというものが継続的に活動していくことの困難を感じさせられたのだけれど、ほうほう堂にしてもそれぞれが単独で活動するようになって2年が経過し本人たちには確認したことはなかったけれど複数の人たちから「あれは解散した」と聞いていたので、今回再び活動を再開したことは嬉しい驚きであった。どんな作品を見せてくれるのか注目したい。

吾妻橋ダンスクロッシング」に際して桜井圭介×岡田利規×佐々木敦の鼎談が掲載されている。これも面白い。
http://www.cinra.net/interview/2009/09/04/000000.php?page=1

【出演】
飴屋法水 いとうせいこう contact Gonzo チェルフィッチュ 鉄割アルバトロスケット ハイテク・ボクデス 康本雅子 Line京急 Chim↑Pomインスタレーション) 快快(faifai)(フード+ミニパフォーマンス) ほうほう堂

【日時】2009年9月
11日(金) 19時開演
12日(土) 15時開演
13日(日) 15時開演
※受付開始は開演の1時間前/開場は30分前
※会場ではドリンクや快快(faifai)による美味しい食べ物をお楽しみ頂けます

【場所】
アサヒ・アートスクエア
アクセス:http://arts-npo.org/aas/map.htm
【チケット】1ドリンク付
7月18日(土)先行発売/7月25日(土)一般発売
一般3500円/学生3000円(プリコグのみ取扱)/当日4000円
※全席自由、チケット記載の整理番号順に入場
【チケット取り扱い】
・電子チケットぴあ 0570-02-9999  http://t.pia.co.jp(Pコード397-263)
・e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp(携帯電話からもご利用可能)
・プリコグweb予約 http://precog-jp.net





 珍しいキノコ舞踊団の神戸公演「珍しいキノコ物語」★★★★もひさびさの関西での公演ということもあり必見だ。今回はこれまでの作品からオイシイところだけをピックアップした「ベスト・オブ・珍しいキノコ舞踊団」といえる作品とのことで、やはり総集編公演と称していた銀座セゾン劇場での「珍しいキノコ大図鑑」を見逃してしまっただけに今回は見逃すわけにいかないのである。10月には宮城、福岡での公演もあり、これもそれぞれの地域の人は必見である。
珍しいキノコ舞踊団WEB講義
http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/00000412 

《神戸公演》

KAVC ダンスフロンティアVol.20

日時: 2009年9月22日(火・祝)18:00 / 9月23日(水・祝)14:00 
   (開場は開演の30分前・22日終演後、アフタートークあり)

会場: 神戸アートビレッジセンターKAVC ホール
料金: 前売:2,500 円 /当日:2,800 円 全席自由(整理番号付)
※未就学児のお子様の入場はご遠慮ください
チケット発売日: 発売中
チケット取り扱い: 電子チケットぴあ:0570-02-9999[P コード:397-799]
神戸アートビレッジセンター:078-512-5500

お問合せ:
神戸アートビレッジセンター:〒652-0811 兵庫県神戸市兵庫区新開地5-3-14
TEL.078-512-5500 URL.http://kavc.or.jp

共催: 神戸アートビレッジセンター(指定管理者大阪ガスビジネスクリエイト株式会社)

★ダンス初心者を対象とした珍しいキノコ舞踊団ワークショップ
9 月20 日(日)14:00〜17:00
対象:ダンス初心者 料金:3,000 円 定員:約20 人(先着順) 
お申し込み:神戸アートビレッジセンターTEL.078-512-5500

《宮城公演》

日時: 2009年10月17日(土)19:00 / 10月18日(日)14:00 
(開場は開演の30分前・終演後スープパーティあり)

会場: えずこホール仙南芸術文化センター)・平土間ホール
料金: 前売2,000 円 /学生1,500 円(当日各500 円増し)全席自由
   ※学生は大学生まで(学生券はえずこホールのみの取り扱い)
   ※友の会割引=各10%引き
   ※4 歳未満のお子様の入場はご遠慮ください
   ※託児サービスあり(要予約・お1人700 円・10/10(土)受付締切)

チケット発売日: 発売中
チケット取り扱い: えずこホール、チケットぴあ(P コード/ 395-292)、
フォルテ(大河原町)・サンコア(柴田町)・オジマ楽器(角田市)・山田楽器店(白石市

お問合せ: えずこホール:〒989-1267 宮城県柴田郡大河原町字小島1-1
TEL.0224-52-3004 E-MAIL.info@ezuko.com
URL.http://www.ezuko.com

主催: えずこホール仙南芸術文化センター)/えずこ芸術のまち創造実行委員会

《福岡公演》

イムズパフォーミングアーツシリーズ09 vol.9
日時: 2009年10月23日(金)19:00 / 10月24日(土)15:00
   (開場は開演の30 分前) 
会場: イムズホール(イムズ9F)
料金: 前売2,500 円 /当日2,800 円 全席自由(整理番号付)
   ※小学生以下入場無料(保護者の同伴が必要、保護者1人につきお子様1人まで) 
チケット発売日: 8月22 日(土)

チケット取り扱い: チケットぴあ    0570-02-9999(P コード 398-062)
ローソンチケット  0570-084-008(L コード 84838)
問い合わせ先: イムズホール(株式会社イムズマーケットプロモーション部)
〒810-0001 福岡市中央区天神1-7-11
TEL:092-733-2016  E-MAIL.info@ims.co.jp URL.http://www.ims.co.jp

共催: イムズホール





 関西では京都芸術センターを中心に開催される「演劇計画2009」にも注目。若手劇団の参加する演劇フェスティバル兼コンペティションだが、東京からはなぜか毎回すでに若手とは言い難い実力派のダンスカンパニーが参加。昨年は金魚が参加したが、今年は大橋可也+ダンサーズ「深遠の明晰」★★★★が上演される。
 関西の若手ではKUNIO「エンジェルズ・イン・アメリカ」★★★、France_pan「点在する私」★★にも注目したい。また、今回は演劇計画への参加作品ではないが、ちょうど同時期に京都で野外公演として上演されるマルチメディアパフォーマンスのdots「KISS」★★★にも注目したい。

■京都芸術センター舞台芸術賞2009 ノミネート演出家

ノミネート委員による厳正かつ多角的な審査の結果、次の5名がノミネート演出家として選出されました。

伊藤拓(いとうたく)【France_pan/大阪】 
演出作品「点在する私」
2009年9月19日(土)〜21日(祝・月)、アトリエ劇研


大橋可也 (おおはしかくや)【大橋可也&ダンサーズ/東京】
演出作品「深淵の明晰」
9月18日(金)・19日(土)、京都芸術劇場・studio21


小嶋一郎(こじまいちろう)【東京】
演出作品「日本国憲法
9月25日(金)・26日(土)、京都芸術センター・フリースペース


下西啓正 (しもにしひろまさ)【 乞局 ( こつぼね ) /東京】
演出作品「汚い月」
9月18日(金)〜20日(日)、ART COMPLEX 1928


杉原邦生(すぎはらくにお)【KUNIO/京都】
演出作品「エンジェルス・イン・アメリカ ─第1部─」
(作/トニー・クシュナー
9月19日(土)・20日(日)、京都芸術センター・フリースペース





 最後に10月のお薦め芝居の予告編を書く。公演名と★だけで内容については次号を待ってほしい。
踊りに行くぜ!!★★★★
黒田育世+BATIK「矢印と鎖」★★★
貞松バレエ ナハリンとキリアン★★★
e-dance「BraDane Baravo」★★★★
青年団東京ノート」@国立国際美術館★★★★
五反田団「生きてるものはいないのか」★★★★
五反田団「生きてるものか」★★★★
渡辺源四郎商店「明日は天気になる」★★★★
MONO+アイホールチェーホフを待ちながら」★★★
維新派「ろじ式」★★★★
マレビトの会「PARK CITY]★★★★
ダンスバザールin中之島(きたまり、ウミ下着、岩下徹)★★
桃唄309「死すべき母の石」★★★★

 10月は豊作すぎてスケジュールの調整に四苦八苦しています。どれだけ見ることができるだろうか。




 演劇・ダンスについて書いてほしいという媒体(雑誌、ネットマガジンなど)があればぜひ引き受けたいと思っています(特にダンスについては媒体が少ないので機会があればぜひと思っています)。