コンテンポラリーダンスシリーズ3「ボーダレス時代の個性たち」

名古屋の愛知県芸術文化センター小ホールで、コンテンポラリーダンスシリーズ3「ボーダレス時代の個性たち」を観劇。その後、東京に戻って、「ロード・オブ・ダンス」を観劇。

 コンテンポラリーダンスシリーズ3「ボーダレス時代の個性たち」は愛知芸術文化センター自主企画公演で、伊藤キム、大島早紀子、山崎広太、笠井叡の4人の振付家の作品を一度に見られるという東京でもちょっと得がたい機会ということで、名古屋まで出掛けて見ることにした。上演されたのは以下の4作品。

 伊藤キム+輝く未来「生きたまま死んでいる人は死んだまま生きているのか?」
 大島早紀子+平山素子「死の舞踏」
 山崎広太+井神さゆり「Oblique line」
 笠井叡+笠井端丈「Ymir(イーミル)」


 フルオーケストラによるH・アール・カオスの「春の祭典」などを上演した話を以前に聞いて、その時から気になってはいたのだが、今回の公演はこの劇場のダンスに関する熱意を感じさせる意欲的なラインナップで、地方の劇場にこういうところがでてきているのは頼もしく思った。

 個々」の作品内容については後で別途書き込みことにしたいがなんといっても最大の収穫は大島早紀子の振付でH・アール・カオスでも活躍するダンサー平山素子のソロ作品「死の舞踏」を見られたこと。平山が99年第3回バレエ&モダンダンス・コンクールに参加し、金賞とニジンスキー賞をダブル受賞した作品の再演だが、この作品は東京ではまだ上演されたことはなく、今回がコンクール以来初めての上演となった。上演時間8分程度の小品ながら、大島の振付・構成、それを具現化した平山のパフォーマンスともにドラマティックでスケールの大きさを感じさせるもので、例えばこれがそのまま世界バレエフェスで上演されたとしても見劣りしないと思われるほど完成度の高い作品であった。一方、仰天させられたのは笠井叡+笠井端丈「Ymir(イーミル)」。元気ジジイ(失礼)のはじけぶりにはいったいなんなんだこの人はと唖然とさせられた。この2作品と出会えただけでも名古屋までわざわざ行った甲斐はあったと思ったのである。