演劇企画ユニットDONNA-DONNA「タバタバ/綿畑の孤独の中で」

 HEP HALL演劇企画ユニットDONNA-DONNA「タバタバ/綿畑の孤独の中で」(7時半〜)を観劇。
 「ロベルト・ズッコ」の作者でもあるコルテスの戯曲を佐藤信の演出、みやなおこ・ハラトモヒロ(「タバタバ」)、柄本明KONTA(「綿畑も孤独の中で」)のコンビで上演した連続2人芝居である。キャストがいずれも(ハラトモヒロという人はよく知らないのだけれど)実力派だけに期待したのだが、ちょっとよく分からなかったというのが正直なところであった。「綿畑も孤独の中で」は綿畑の真ん中で通りすがりの2人の男が出会うところから始まるが、その出会いはどこか寓話的であって、ある時には神と悪魔が対話する思想・宗教劇、あるいはある時には「ゴドーを待ちながら」「動物園物語」を思わせるような不条理劇を彷彿させるところもあるが、結局のところ会話の内容があまりに抽象的すぎて、2人の対立点を追いかけるが難しく、
この日は体調もいまいちだということもあって取り残され、舞台の主題がどうにも焦点を結びかねた。
 一方、「タバタバ」の方は話自体の設定は「綿畑も孤独の中で」と比べれば分かりやすく理解するのになんの問題もないのだけれど、演技(特に姉を演じたみやなおこの演技)は当然、演出の指示もあると思うのだけれど、あういうばた臭さを感じさせるものでいいのだろうかというのに疑問を感じたのである。明示はされていないがこれは犯罪が起こるまでの前日談として書かれていることが感じられ、もしそうであるなら暴力的な台詞、行為がところどころ小さく爆発するのはいいにしても、全体のトーンとしては普通に抑えた演技の方がよいのではないかと思われたからである。