東宝ミュージカル「十二夜」

 東宝ミュージカル「十二夜(帝国劇場)は一時期のロンドンミュージカルのような重厚さは全然ないけれどシェイクスピアのコメディをうまく料理して最近の東宝制作のオリジナルミュージカルのなかでは出色の出来映えではないかと思った。鏡を多用した演出プラン・舞台美術は最初に出てきた時にはスピーディーな舞台転換におおいに寄与するとともに「十二夜」のいたるところに登場する鏡像関係のモチーフとも呼応してなかなか効果的であった。確かに最初は「おい、お前は蜷川か」とも思ったけれど(笑い)。ちょっとわざとらしすぎるのでは思わなくもないところもあるのだけれど、大地真央はこういうコミカルな役柄をやらせると魅力的だと思う。