燐光群「CVR チャーリー ヴィクター ロミオ」@アイホール

土曜日だが朝から仕事。終了後、燐光群「CVR チャーリー ヴィクター ロミオ」(7時〜、伊丹アイホール)を観劇。
 昨年、東京のザ・スズナリでの初演を見そこない、評判がよかっただけに気になっていた舞台をようやく見ることができた。飛行機事故の際ボイスレコーダーの録音を舞台上で再現したドキュメンタリー演劇だが、芝居がはじまると時間が経つのも忘れ、舞台上で進行している出来事に目が釘付けになった。まず、第1に極限状態に置かれた人間の生の記録というドキュメンタリーならではの事実の重みがあるが、演劇という形でそれ観客に追体験させようというアイデア勝利だと思う。もともとニューヨークの小さな集団が上演していたこの舞台を偶然見て、これを日本に持ち帰り、ニューヨークのオリジナルスタッフを共同演出として招へいし、舞台にかけようと考えた坂手洋二の慧眼に敬服したい。もちろん、迫真の演技でそれを支えた燐光群の俳優たちの健闘にも拍手である。組織とはなにか、国民性の違いによるパニックへの対処のスタイルの違い、危機を前にしはじめて立ち現れる人間の尊。短い濃縮された時間のなかにいろんなことを考えさせられる舞台であった。問題はこれを見た後も冷静に飛行機に乗ることができるかなのだが(笑い)。