夜は上海太郎舞踏公司「EROS」豊中ローズホールで観劇。
プログラム
 1ストリッパー 2怪傑!黒痴漢 3スワッピング 4西村亜矢子27才 自他共に認めるいい女 5発情期
  休憩         
 6SEX 7プラトニック・ラブ 8自慰 9接して泄さず I トイレ編II ソフトクリーム編 III 行列編 IV ミステリー編 10さらば 怪傑!黒痴漢
 上海太郎舞踏公司「EROS」を見た。これは99年9月にアイホールで上演した舞台の再演。なぜ今この舞台を今再演する必要があったのかということにちょっとぴんとこなかったのだが、それは実は昨年の調度同じ時期に行った舞台で上海が初日に倒れ、その後、女優を中心とした企画公演「源氏物語 なよやかなる女たち」を上演はしているものの、本人に取っては本格的に舞台復帰をするためには役者として出ずっぱりであるこの作品を置いてしかない、との気があったようだ。
 そのかいもあってか、この公演では役者・パフォーマーとしての上海太郎を存分に堪能することができた。ひとり芝居の「ストリッパー」「SEX」はこれまで何度となく見ているネタでもあり、落ちも全部わかってるのにそれでも笑ってしまうのはこれはもう芸というしかないだろう。前回公演同様、関西の代表するマイム俳優であるいいむろなおきがこの舞台には参加したのだが、この2人が丁々発止のやりとりをした「スワッピング」「プラトニックラブ」も面白かった。いいむろは初演の時には相手に合わせているようなところがあってもう少し自由奔放にやってみたらと思ったのだが、今回は相手への遠慮がなくなってより魅力的になり、その分だけそれを迎え撃つ上海も「こう来たか、じゃこれで対抗する」というやりとりの感じが出てきており、格段によくなっていたのじゃないかと思う。
 ただ、これは今回の公演にこの作品を選んだ時点でないものねだりなことは分かっているのだけれど上海太郎にはやはり「ダーウィンの見た悪夢」「マックスウェルの悪夢」「リズム」のような壮大な主題を持った舞台を期待してしまう。だから、楽しめはしたけれど、これぐらいで満足していてくれては困るのである。いっこくも早く上海には群舞の入るような本格的な舞台の新作を作ってもらいたいのである。