奈良美智展「S.M.L」

 大阪・中之島grafgm)に奈良美智展「S.M.L」を見に行く。昨年末からやっていて行こうとは思っていたものの、ついついこれまで行きそびれていたが、気が付いたら最終日が迫っていたので仕事が終わった後、慌てて駆け付ける。
 表題の「S.M.L」は展示が大中小の3つの部屋(といってもどれも部屋というには小さいスペースなのだけれど)で構成されているから。いずれも単純な展示ではなく、grafの家具とのコラボレーションによる小規模なインスタレーションとなっている。
 一番小さな部屋はかなり小さな大きさの椅子と机による応接室のような部屋の壁のところに箱状の小窓のようなものがありその中に奈良美智の写真が一枚ずつ数点展示されている。
 その隣りは少し狭いがアトリエのような空間となっていて、机と壁一面にドローイング作品となんだかよく分からないような小品がいっぱい。
 一番大きな部屋は大きなソファが置かれてそこに座ってスライドに写真やなにかが次々と映しだされるのを眺める仕掛け。本格的な個展という感じではないが、映しだされた写真がよかったので、思わず買って帰ることにした。奈良美智の作品はドローイングのなにか顔をしかめたような子供があまりにも有名だが、写真も子供が多く写っているというだけでなく、そこで起こってることを撮っているはずなのにドローイング・イラストを彷彿させるような雰囲気が漂っているのが面白い。入り口の横に本やポストカードなどを売っているちょっとしたグッズ売り場があるのだが、おかしかったのはこの日はたまたま写真に写ってるのと同じような小さな子供が2人来場していたのだけど、そこにへばりついていてお母さんらしき人が手を引いても動こうとせずにふんばっていたこと。どうやら、奈良さんの作品には大人以上に子供を引き付ける魅力があるみたいなのである(笑い)。