六本木クロッシング:日本美術の新しい展望 2004

 六本木クロッシング:日本美術の新しい展望 2004」@森美術館 http://www.mori.art.museum/index02.htmlを見る(2回目)。

本展では、現代美術を中心に、デザイン、ファッション、建築、メディアアートなど多様なジャンルから、複数のキュレーターの異なる眼差しによって参加者が選ばれています。すでに永いキャリアを持つアーティストから若手注目株まで、年齢に関係なく、その時代を代表する創造的で刺激的なアイデアを紹介します。
その記念すべき第1回となる「六本木クロッシング:日本美術の新しい展望 2004」では、6人のキュレーターが選んだ57組の作品が、クロッシング[交差]しあいます。本展のためのたくさんの新作も含め、それぞれのアーティスト、クリエイターによって提示される作品群は、フレッシュで、エキサイティングで、時代のアクチュアリティを強く感じさせるものです。
ひとつのアイデアや価値観が世界を支配したり、ひとつのコミュニティに閉じこもるのではなく、多様な価値、異なるチャンネルを認めあいながら、自分自身の世界を深めている彼らの作品からは、[個]への理解を深めることのおもしろさと、それらの自然な共鳴を全身で感じとっていただけることでしょう。さらには、そこに、意気消沈したようにも見える現代日本への自信の回復、そして、わたしたちの未来への希望が見えてくることを願っています。
1 会田 誠 Aida Makoto
2 秋山さやか Akiyama Sayaka
3 青木陵子+伊藤 存 Aoki Ryoko + Ito Zon
4 アトリエ・ワン アトリエワン Atelier Bow-Wow
5 坂 茂 Ban Shigeru
6 エキソニモ exonemo 作品の一部をウェブからも体験できます >>
7 深澤直人 Fukasawa Naoto
8 福井 篤 Fukui Atsushi
9 フジタマ Fuzitama
10 八谷和彦 Hachiya Kazuhiko
11 花代 ハナヨ Hanayo
12 畠山直哉 Hatakeyama Naoya
13 法貴信也 Hoki Nobuya
14 池田 謙 Ikeda Ken
15 今村 源 Imamura Hajime
16 石川雷太 Ishikawa Raita
17 伊東篤宏 Ito Atsuhiro
18 生西康典+掛川康典 Ikunishi Yasunori +Kakegawa Yasunori
19 加藤 豪 Kato Go
20 加藤美佳 Kato Mika
21 木村友紀 Kimura Yuki
22 木下 晋 Kinoshita Susumu
23 小杉武久 Kosugi Takehisa
24 クワクボリョウタ Kuwakubo Ryota
25 ポル・マロ ポルマロ Pol Malo
26 みかんぐみ MIKAN
27 ミナ ぺルホネン minä perhonen
28 ミッション・インヴィジブル Mission Invisible
29 村瀬恭子 Murase Kyoko
30 村山留里子 Murayama Ruriko
31 中川正博(20471120) Nakagawa Masahiro (20471120
32 中村哲也 Nakamura Tetsuya
33 中西夏之 Nakanishi Natsuyuki
34 生意気 Namaiki
35 ニブロール Nibroll
36 西尾康之 Nishio Yasuyuki
37 小谷元彦 Odani Motohiko
38 大木裕之 Oki Hiroyuki
39 オノデラユキ Onodera Yuki
40 鶯蛙 OUA
41 ルパート・キャリー+高橋知子 Rupert Carey + Tomoko Takahashi
42 眞田岳彦 Sanada Takehiko
43 笹口 数 Sasaguchi Kazz
44 渋谷清道 Shibuya Kiyomichi
45 志水児王 Shimizu Jio
46 篠田太郎 Shinoda Taro
47 高嶺 格 Takamine Tadasu
48 竹村ノブカズ Takemura Nobukazu
49 タナカカツキ Tanaka Katsuki
50田中功起 Tanaka Koki
51東京ピクニッククラブ Tokyo Picnic Club
52上村亮太 Uemura Lyota
53渡部睦子 Watanabe Chikako
54渡辺 郷 Watanabe Go
55やなぎみわ Yanagi Miwa
56ヤノベケンジ Yanobe Kenji
57安村 崇 Yasumura Takashi

 上記が今回の出展作家と主催者側の発表しているこの展覧会の趣旨だが、57人もの作品が一度に展示されていると、最近の現代美術を中心とした現代アートがどんな風になっているのかを概観できるという意味では私のように最近この分野に興味を持った人間にはいい機会だが、ひとつひとつ見て回っているうちに疲れてしまって全体の印象がどうしても散漫になってしまうということにもなった。
 特に今回は同じ森美術館のひとつ下の階で草間彌生展「クサマトリックス」を同時開催していて、こちらの展示がきわめて素晴らしいものであったために1回目の時は「六本木クロッシング」の後、草間彌生展を見て帰ったということもあって、なんとなく、57人が束になってかかっても草間彌生一人に勝てなかったという印象だけが残ってしまった。実際には「六本木クロッシング」に参加したアーティストのなかには個展レベルで比較すれば草間彌生展に近いようなレベルの展示を提出できる作家も入っているのだから、こういう形で見られてしまうというのは参加作家にとって不幸なことじゃないか思ってしまったのだが、どうだろうか。
 この日は以前行った時に見られなかった映像作品を中心にもう一度見ようと出掛けた。前に見られなかったものではビルの窓のガラス面に鏡のように映し出された映像を窓から見える映像と同時に見せる生西康典+掛川康典の作品がなかなか見ごたえがあった。2つ出展していた作品のうち1つを見逃していたので気にかかっていた木村友紀の「無限の森」プロジェクトはなんで見逃したのかが判明。手前にあった秋山さやかの作品の一部だと勘違いしていたのである。それで感想はといえば……うーん、困ったなあという感じ(笑い)。
 ニブロールヤノベケンジやなぎみわ会田誠小谷元彦らは最近個展などを別の形で見ているのでのぞくとして、今回の展示で初めて見て面白かったのはオノデラユキ加藤美佳、笹口数、村山留里子といったところ。この人たちの作品はもう少したくさんのものを別の形で見てみたいと思わせるものがあった。