桃唄309「おやすみ、おじさん2」

 桃唄309「おやすみ、おじさん2」(中野ザ・ポケット)を観劇。
 前回作品の「おやすみ、おじさん」に続くシリーズ第2弾だが、前回作品を見逃したのでこのシリーズはこれが初見。妖怪とか幽霊に代表されるような異界のものが登場する作品との内容は聞いていたのだが、桃唄の長谷基弘の作品であることだし、日常の裂け目から非日常が垣間見えるような作品かと勝手に予想していたら大はずれである(笑い)。妖怪も幽霊もそのまま登場するし、「帝都物語」と比べたら、ずいぶんしょぼいのではあるけれど、敵味方入り乱れての長谷版サイキックウォーの世界なのであった(笑い)。
 俳優が舞台上で持っていないと倒れてしまうという「自立不能舞台装置」のアイデアやそれを用いて実現した能力者と化け物の戦いの場面など漫画的なバカバカしいアイデアが満載。なかでもその仕掛けで芝居に登場する健康食品店のホームページを再現した場面など傑作な場面がたくさんあって楽しませてもらった。
 ただ、個人的な好みを言わせてもらえればこういうアイデアはロリータ男爵や超歌劇団には期待しても桃唄に期待しているのとは違うという気がしているし、次回の新作がまたこのシリーズならばもう一度は見にいくとしても、その次はもういいとの思いをいだいたことも確かなのである。