劇団☆新感線「髑髏城の七人<アカドクロ>」

 劇団☆新感線「髑髏城の七人<アカドクロ>」大阪厚生年金会館)を観劇。
 古田新太が主演。97年初演の「髑髏城の七人」(1997.9〜11)の再演だが、今年はこの後、キャスト・演出を変えての「髑髏城の七人<アオドクロ>」もあり、こちらは市川染五郎が主演の予定である。新感線の公演としては笑いの要素をやや抑えてのストレートなノンストップ活劇である。
 エンターテインメント演劇の王道としていのうえひでのりが「いのうえ歌舞伎」のありかたのひとつの指標として黒澤明を意識しているのはいまさら指摘するまでもないことだが、なかでも「髑髏城の七人」はその色合いが強い。「髑髏城の七人」という題名からして、「蜘蛛の巣城」「七人の侍」を意識しているのは間違いなさそうだし、「隠し砦の三悪人」の匂いも作品からは感じられる。
 もっとも直接に影響が指摘できそうなのは「影武者」であるのはこの物語が「もうひとつの影武者」として構想された物語であることを考えれば間違いないであろう。「影武者」は武田信玄の影武者を巡る物語であるが、こちらは織田信長の影武者2人の対決を軸に物語が展開する。これを1人2役で古田新太が演じるのだが、古田の役者としての最大の魅力はヒーローと悪役の両方を魅力的に演じることができることで、その意味ではこの脚本はまさに古田のために書かれた脚本と言ってもいいかもしれない。
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