佐々木愛展「room」(ギャラリーツインスペース)*1を見る。
 「中岡真珠美展」(Oギャラリーeyes)*2を見る。
 天満橋西天満とギャラリー回り。佐々木愛は砂糖を素材に使って作品を作っていくアーティスト。以前から気になってはいたのだが、行こうと思っていた京都芸術センターでの展示を見逃してしまっていたので、「今回はぜひ」と思い出掛けてみた。2002年にはキリンアートアワードの佳作に入るなどの受賞暦はあるのものの、個展は今回が初めてらしい。
 作品としては今回展示されていたのは砂糖をペースト状に練りこんだものを石膏でカタドリして作ったいろんな形の額縁が壁一面に展示した「frame」。ティーカップをうず高く積み上げたインスタレーション「tea cup」、さらにこれは砂糖ではなくて、色鮮やかなドローイング「flower vase」の3種類。普通に考えるよりも固まってしまえば強固な素材ではあるが、こういう日持ちしない素材をあえて使うことで時間による素材の劣化などを通じて、時間の流れということを考えさせるようなコンセプトではないかと思われる。
 砂糖は蒸発してしまうわけではないけれど、日持ちのしない素材で造形を作るということでは宮永愛子のナフタリンを使った作品や稲垣智子が石鹸を素材に作った彫刻作品のことなどが連想させられた。そういえばいずれも白い素材で作家も若い女性のアーティストという共通点もある。
 砂糖を材料にした造形物というのはコンフェクショナリーの世界では相当に細密かつ超絶技巧なものが作られているわけだから、それで造形物が作れるというのは意外ではないし、想像もできるわけだけれど、特に奥の部屋に展示されていた「tea cup」はなかなかの迫力で面白かった。ただ、砂糖で作られているし、この作品ではさらにそれに菓子に使われるような粉砂糖が振りかけてあるものだから、思わず舐めてみたくなる(笑い)。もちろん、理性の力でそうした欲望は押さえ込みましたよ。あと、ついつい考えてしまったのはあのティーカップに本当に紅茶を注ぎ込んだら果たして紅茶は飲めるのだろうかということ(笑い)。見かけはかなり硬そうだけど所詮は泥舟いや砂糖のカップだからなあ。でも、ばら売りしていたらティーカップはひとつほしいかも。あー、全然美術の鑑賞じゃなくなってきてるんでこの辺で切り上げますね。