「混沌から躍り出る星たち2004」展

 dots公演がはじまるまで少し時間があったので「混沌から躍り出る星たち2004」展(スパイラルガーデン)*1を見る。
 これは京都造形芸術大学京都市左京区/学長 芳賀 徹)が活躍する卒業生および2003年度卒業制作から選抜された作品を紹介する展覧会で、今回は招待作家として宮永愛子・山口和也・カオリとマリ子の3組も展示に参加している。
 宮永愛子は最近現代美術を見て回っているなかでいまかなり気になっている1人ではあるのだが、今回展示されていたのはガラスの長い管のなかにナフタリンで作ったジグソーパズルのピースが入っているもの1点だけで、これはアートコートギャラリー*2で以前に見たことがあったものだったので少しがっかり。カオリとマリ子も映像や写真なんかではよく見かけるリンゴを半分に切ったのが左右にあって、それにカオリとマリ子がそれぞれからんでいるインスタレーションなのだが、この人たちはこういう静止したインスタレーションよりも動いている映像で見た方が面白いのではないかと思ってしまった。映像のビデオもDVDが売っていてなんどもその前を通るたびに買いたくなるのだけれど、この日はこれから新潟に移動しなくちゃならないこともあって、買うのを躊躇してしまった。
 そのほかの作品は在学生か比較的最近大学を卒業した在校生の作品のようで、ほとんどが初めて見るものばかりのなかで、ティッシュペーパーで作ったららしい大きな方形のオブジェが風に吹かれて崩れていくという映像作品があって、これはひょっとしたらと思ってしらべてみるとKAVCのアートアニュアル*3で見た酒井洋輔という人の作品で、あの展示は室内だったのでちょっと面白いなとは思ったがぴんとこないところもあったが、今回のようなものであればコンセプトも分かりもう少しほかの作品も見てみたいなと思った。
 それ以外にちょっと面白かったのは八木良太の「fragments」という作品。本の右上にバーコードがあり、ページをめくっていくとバーコードを読みとってそれに対応した映像が本の左ページに映し出されるというインタラクティブな作品で、映像は本に貼られている布の生地で作られた衣装を着た人がファッションモデルのように動いているものなのだけれど、ここではおそらくプロというよりは作者の友人かなにかに衣装を着てもらって動いてもらっているような感じの映像なのだが、それでもけっこうハイセンス。このコンセプトそのままでもコンテンポラリーのダンサーに踊ってもらって、その映像を組み合わせたりしたら、コラボレーションとして相当に面白いものができそうな気がしたのだけれど、どうだろうか。