「8月のタイ」(graf media gm)

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 タイのアートとカルチャーを紹介する展示だというのだけれど、展示という意味ではどうなのか。タイの商品のバザールとかなにやかやごちゃごちゃ展示してあるので、美術展というよりは臨時に開店した期間限定のタイ料理カフェみたいなのである(笑い)。
 映像がいくつかあって、2つのスクリーンで上映しているのだけれど、ブースが分かれてないので、隣りの映像の音でもうひとつの映像の音が聞こえないのもちょっといらいらさせられた。情報誌の紹介やチラシの写真で一番面白そうだったスティー・クナビチャヤノンという人のシリコンでできたかなり大きい象の作品は見る人が息吹き込んで膨らませていくようになっているのだが、だれもそれをしようとしていないので地面にぺしゃんとなっていて、どういう作品なのかよく分からないのも残念であった。さらにいえば、タイの美術の展示ということなのにタイの監督の映画に出演したというだけで、浅野忠信の絵が展示してあったのはなんなのか。grafの展示には期待しているだけに今回はいまひとつ焦点が絞られていない気がした。