「これはデュシャンではない」、ですか 藤本由紀夫・森村泰昌二人展

 「これはデュシャンではない」、ですか 藤本由紀夫・森村泰昌二人展(MEM gallery)を見る。
 中之島に移転した国立国際美術館の開館企画「マルセル・デュシャンと20世紀美術」の関連企画。共同制作の「泉」という作品があって、これは当然デュシャンの「泉」に準拠した作品なのだけれど、ギャラリーのフロアーの真ん中の箱の上に小さなシュレッダーが置いてあって、これが便器に見立てられている。50円を払うと、森村泰昌が妊娠した「モナリザ」に扮した写真が印刷してあるトランプカードがもらえるのだけれど、これはもらうとすぐにシュレッダーによって裁断されて、シュレッダーの下に置いてある箱のなかにバラバラになっておさまることになっている。つまり、これは「排泄物」の見立てとなっているわけだ。本当はトランプがもう1枚ほしかったのだが、せっかく買っても持って帰れないという不条理感がデュシャン的といえなくもないのかもしれないけれど……。なんとなく不満(笑い)。国立国際美術館の方にもはやくいきたいのだが、しばらく忙しくていけないのが残念。