ミネット・ウォルターズ「蛇の形」創元推理文庫)を読了。
 「このミステリーがすごい!2005年版」の海外8位。黒人の女性がなにものかに殺され、事故死として処理された事件をたったひとりの主婦が20年の歳月をかけて、真相に迫っていくという執念の物語。事件そのものの謎ももちろん重要なモチーフではあるのだが、物語の途中からはなにが彼女をそこまでさせたのかというもうひとつの謎がクローズアップされてくる。幕切れの見事さは鮮やかで、忘れがたい印象を残すミステリであった。