田辺由美子*2+桐山光子「Lifegg」

田辺由美子+桐山光子「Lifegg」(Galleryはねうさぎ*1)を見る。
 キリンプラザから急いで京都に移動、バラシかけてたのを電話して待ってもらって、会場に飛び込んだ。田辺由美子の作品がどうしても見たかったからだ。彼女は以前、私の行きつけの上本町のバー&ボックスギャラリー「フィネガンズ・ウェイク」での個展を見たことがあって、その時から気になっていたのだが、きちんとしたギャラリーでの展示を見たのはこれが初めて。
 今回は以前に見たことがあるタンポポの作品が3点とCDケースに種を入れた作品が数点で、展示内容は一見ミニマルで地味に見えるが、どちらも細かいディティールがきちんと綺麗に作られていて、白を基調にシンプルながら女性のアーティストらしいセンスのよさを感じさせる展示であった。
 タンポポの作品と書いたのは円盤状の台の上に両面が粘着するシートのようなものが貼られていて、その上に綿毛状のタンポポの種がひとつずつ丁寧に並べられて、遠くから見ると円形の表面がふわふわした布のようなものに見えるというもの。一見、地味な作品にも見えるのだが、近くに寄ってみるとタンポポの種はひとつずつ丁寧にピンセットかなにかで台の上に据え付けられたというのが分かり、その意味でこの作家ならではのモノを作るということへの拘りというか、執念のようなものが感じられる。もっとも、そうでありながら、ちょっと見はあくまでもさりげなく、作られているこの奥ゆかしさがなかなかいいのである。