野田地図「贋作 罪と罰」

野田地図「贋作 罪と罰(シアターBRAVA!)を観劇。
 1995年に大竹しのぶの主演により上演された作品を松たかこにより再演。実はこの舞台は初演も見てはいるのだけれど、その時は生瀬勝久の演じたポルフィーリーが凄くよかったという印象があるぐらいで、あまりピンとこなかった。ドストエフスキーの小説「罪と罰」を幕末の日本に翻案しているのだけれど、この原作に思い入れがあったせいもあって、なぜ幕末なのか、なぜ日本なのかが釈然としなかったからだ。
 それゆえ、今回この作品を再演という話を聞いたときにも「なぜ」というのが正直なところだったのだが、「そうか野田秀樹はこの舞台でこういうことをやりたかったんだ」、それが今回の舞台を見て氷解した思いがしたからである。