マーカス・デュ・ソートイ 「素数の音楽」

マーカス・デュ・ソートイ「素数の音楽」(新潮社)を読了。

素数の音楽 (新潮クレスト・ブックス)

素数の音楽 (新潮クレスト・ブックス)

 リーマン予想をめぐる数学者たちの物語。これまで知らなかったいろんなことが分かって面白かった。特に素数量子力学に関係があるということが分かってきた最近の研究成果には少しびっくりさせられた。ただ、大きな流れは分かるのだけれど、とっつきやすくしようとしたためか、数式をあまり詳しくは記述してないこともあって、肝心要のゼータ関数にかかわるところが隔靴掻痒のところがあって、いまひとつよく分からない。全体の難解なところは無理でもリーマン予想ゼータ関数の関係についての部分だけでもせめて、以前読んだゲーデル不完全性定理について書かれていた本に出てきた対角線論法のくだりのようにもう少し詳しく書いてくれていたら、分かったかもしれないという幻想を持てたのにと残念。
 それにしても、フリーマン・ダイソンが登場するあたり、あまりにも面白すぎてとても本当にあったこととは思えないぐらいなんだがな、どうなんだろうか。