ピナ・バウシュ&ヴッパタール舞踊団「カフェ・ミュラー」「春の祭典」@国立劇場

ピナ・バウシュ&ヴッパタール舞踊団「カフェ・ミュラー」「春の祭典国立劇場)を見る。
 以前から一度生で見たかったピナの代表作の2本立て。もう少し詳しくこの作品がどうだったのかについて考えてみたいところだが、「カフェ・ミュラー」は花粉症のためにあまりに体調が悪すぎたせいで、いまひとつ作品に入り込めなかった。だが、「春の祭典」は凄いの一言。この体調をもってしてもその迫力に圧倒された。全然古びていない。というかもはやスタイルの古さとか新しさとはそういう次元を超えてダンス作品の古典として屹立している、と思った。この作品はピナがいわゆるタンツ・テアトルという演劇的な手法を取り入れた独自のダンススタイルを取る以前の作品であり、スタイル的にいえばモダンダンスないし、ノイエタンツの匂いが色濃く感じられる作品だが、ストラヴィンスキーの「春の祭典」のもつ音楽の脈動(リズム)を群舞に置き換えた構成が本当にみごとというしかない。