ポかリン記憶舎「煙の行方」@京都公演*3

ポかリン記憶舎「煙の行方」(須佐命舎*1)を観劇。
ポかリン記憶舎初めての京都公演は「演劇における場の力」を存分に見せてくれた素敵な舞台で、まさにここならでは世界を満喫できた。いかにも夏らしさの満喫できるポかリンならではの楽園感覚の充溢した舞台。「地上3cmの楽園」のキャッチフレーズ通りに現実ではないが、かといって単なるファンタジーでもない、明神慈の魔術をどうか関西の演劇ファンも味わってほしい、と7月のお薦め芝居*2にも書いたのだけれど、今見てきて確信を持っていいます。これは本当に本当に見逃せない舞台となりました。
 まず、第一に「須佐命舎」というちょっと変わった建物の場の持つ雰囲気がとても素晴らしい。劇場空間じゃない場所に不思議な空間を作り上げてしまう、明神慈の魔術的才能はこれまでも信州の本当の温室のなかで上演された「しるし」や昨年上演されてベストアクトに取り上げた「短い声で」(東京デザインセンターガレリア)などで味わってはきましたが、この「煙の行方」はひょっとしたらそうした過去の傑作群を超えたかもしれない、と思いました。この空間で芝居を上演しようと考えた明神慈の慧眼に今回はまず脱帽でした。その空間のなかで和服姿の4人の女優たちが醸し出してみせた空気も、ちょっとほかでは味わえないほど魅力的でした。詳しいレビューは後ほど書こうとは思いますが、まだ、あと明日、明後日と2日間公演があります。京都だし場所*3も分かりにくいしなどと面倒がらずに万難を排して駆けつけるべき舞台ですよ。