大阪ショートプレイフェスティバル(Osaka Short Play Festival)

大阪ショートプレイフェスティバル松下IMPホール)を観劇。

13:00 (開場)
13:30 セレノグラフィカ
13:50 アクサル      
14:10 桂都んぼ      
14:30 ひげ太夫      
14:50 fu-pe
15:10 上海太郎舞踏公司  
15:30 遊気舎       
15:50 アリナレ&パレ  
16:10 青年団(演出部:西村和宏)
16:30 ほうほう堂×チェルフィッチュ
16:50 Eko Supriyanto fromインドネシア
17:05 (25分休憩)  
17:30 CHAI FOUND MUSIC WORKSHOP from 台湾
17:50 身体表現サークル
18:10 あらた真生(パパ・タラフマラ
18:30 GO!GO!マグネグflowerモモンガ
18:50 石原正一ショー
19:10 猫ひろし
19:30 ニットキャップシアター
19:50 ザ・バックストリート・シャイニングス(スクエア)
20:10 ロリータ男爵
20:30 ボクデス(aka.小浜正寛)
20:50 グラインダーマン
21:05 (カーテンコール〜終演)

 前日久しぶりに会った人と明け方まで飲んでいたせいもあって、寝過ごしてしまった。そのため、この日はひげ太夫からの観劇となったのではあるが、それでも最後まで見ると、15分の短編作品とはいえ、全部で19本の観劇となり満腹感いっぱいというところである。それでも、途中でもう帰ろうかと思うようなレベルのものはひとつもなく、楽しめたのは今回のこのフェスティバルの参加集団がなかなか粒ぞろいということを示している。もっとも、途中の休憩時間も前半の公演が少し押したこともあり、食事を摂る時間もなかったので、さすがにちょっと疲れた感はあったけれど、これもどちらかというと快い疲れだったかも。
 ショートプレイ(短編演劇)フェスティバルと銘打ってはいるのだけれど、この日見た19本のうちでも9本が芝居ではないパフォーマンス系(ダンスを含む)の演目であり、その意味ではダンスと演劇をジャンルクロスオーバーした企画というのはあまりこれまで行われていなかったこともあり、特に関西では演劇系の観客はあまりダンスを見ないといこともあって、今回のフェスティバルにどんな風な感想を持ったのだるかということには個人的に興味を引かれるとこではあるけれど、パフォーマンス系が多いということには逆に考えればネタものではない普通の演劇では15分という尺(長さ)で面白く作品を見せるということは難しいということもあるかもしれない。
 そんななかで「なぜにこのフェスティバルにエントリーを」と疑問を感じていた青年団が劇作家大会の短編演劇コンクールでの応募作品を丁寧に作品化し、きっちりとした芝居に仕上げていた健闘は光った。
 ただ、全体を通しての印象ということでいえば終盤に上演したザ・バックストリート・シャイニングス(スクエア) 、ロリータ男爵、ボクデス(aka.小浜正寛)、グラインダーマンの4本が怒涛のラストを形成したという意味で会場をさらっていった印象も。特によくも悪くも匂いがたまらないという苦情も含め、会場を沸かせたのが「豚肉」対「蟹」の生もの対決となったロリータ男爵とボクデス。ボクデスの「蟹ダンサー多喜二」は代表作品でもあり、以前に何度も見ているからさほど驚きはなかったが、ある意味度肝を抜かれたのはロリータ男爵の「肉太鼓」。ネタとしては単純で生の豚肉を叩いて和太鼓の合奏のようなことをやる、というものなのだけれど、その生肉の一部が細かくちぎれて、舞台上はもちろん前の方の客席近くにも飛び散ったりしていて、会場全体に「困った人たちが出てきた」という雰囲気が蔓延していたのに思わず笑ってしまった。
 もっとも、後に小浜正寛がこちらは2匹の生の蟹を持って踊るという「蟹ダンサー多喜二」が続けて行われるというのが分かっていたのでそれがそれが余計に可笑しかったのであるが、前から2列目の席で見ていたこともあって、これが終わった後は周囲の客席から「蟹くさい、肉くさい」の文句が続出。「なんなんだ、これはいったい」の声が各所から聞かれた(笑い)。
 この後、順番が回ったグラインダーマンにとってはこの状況は相当迷惑だったと想像されるのだが、パフォーマンス自体の出来はすごくよかった。グラインダーで火花を舞台上に散らすという過激なパフォーマンスが売り物の集団だが、この日見て思ったのは美術系パフォーマンスではありながら、観客を魅了する要素はいろいろ仕掛けられていて、この日のパフォーマンスではグラインダーだけでなく、自分たちで創作したと思われるいろんな被り物を駆使しての舞台はスタイリッシュで格好よかった。