エジンバラ行きスケジュール・滞在先

 エジンバラ行きのスケジュール・滞在先が決まる。
 8月14日関西空港発〜25日早朝関西空港
 8月14日 KLM0868(関空午前11時15分発) アムステルダム経由 KLM1289(エジンバラ14日19時30分着)
 滞在は
8月14日ー17日 20日ー23日 
ユーロホステルズ(EUROHOSTELS)3/1 College Wynd Cowgate Edinburgh Eh1 1jh UK
44-8454-900461TEL 44-8454-900462FAX
8月18日ー19日
マウントロイヤルラマダジャービス(JARVIS MOUNT ROYAL HOTEL) 53PRINCES STREET,EDINBURGH EH2 2DG,UK
(131)2257161 TEL (131)2204674 FAX
 8月24日 KLM1280(エジンバラ空港朝10時55分発) アムステルダム経由 KLM0870(関空25日午前9時35分着)

エジンバラ国際フェスティバル公式サイト
http://www.eif.co.uk/
エジンバラフリンジフェスティバル公式サイト
http://www.edinburgh-festivals.com/fringe/
フリンジフェスティバルで唯一の「ダンス&フィジカルシアター」のフェスティバル
http://www.auroranova.org/index.html
スコットランドのダンスセンター公式サイト
http://www.dancebase.org.uk/Scripts/default.asp
エジンバラアートフェスティバル(美術)
http://www.edinburgh-festivals.com/art/
日本からフリンジ参加のパントマイムユニット「がーまるちょば」の紹介サイト
http://www.komediaentertainment.com/gamarjobat/

 簡単に上に挙げたリンクの解説も含めて今回のエジンバラ行きで見る予定のものを紹介したい。一口でエジンバラ演劇フェスなどと日本ではよく言われるが、エジンバラフェスティバルというのは同時並行して行われる複数のフェスティバルの複合体。だから、英語ではEDINBURGH FESTIVALSと複数形で書かれたりする。
 このうち、最初の「エジンバラ国際フェスティバル」はいわゆる「オン」すなわち正式招聘の公演。エジンバラの場合、これは意外と数が少ない。今回はRSC(ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーによる「トロイラスとクレシダ」(ペーター・シュタイン演出)の上演が予定されていて、これを見る予定(8月15日観劇)。演劇ではこれがメインの演目のひとつとなる。
 このほか、エジンバラでは毎年このところチェホフが連続上演されていて「かもめ」(ペーター・シュタイン演出)などを以前に見た。今年は「三人姉妹」が予定されているのだが、これは上演スケジュールがフェスの終盤で今回は見られず残念。エジンバラ国際フェスティバルでは新進の劇作家による新作の製作も毎年行われていて、「Realism」(8月15日)という芝居を見る予定。ダンスではSCOTISH BALLETの公演とHIP HOP系のコンテンポラリーダンス「H2」というのを見る予定。
 実はエジンバラ演劇祭の場合、その公演の数や規模からしても、メインはむしろフリンジフェスティバルの方にある。こちらの方は数も多いだけにその内容は玉石混交ではあるのだが、毎年行っているうちに同じフリンジといっても実は劇場の間にはあきらかに格の違いや方向性の違いがあり、それである程度そこで上演されている舞台のクオリティーを判断することができることが分かってきた。
 アビニョンフェスティバルなどと比較するとエジンバラフェスティバルの特色は英国という土地柄を反映してか、演目はオーソドックスな演出のストレートプレーが中心で、前衛的なものやコンテンポラリーダンスなどは少ないのだが、そんななかでSt Stephenという教会を改装した劇場で行われているAURORA NOVA FESTIVAL(上にリンクあり)というのが(コンテンポラリー)ダンスとフィジカルシアターに特化したフェスティバルになっていて、参加劇団も英国以外の海外の劇団も多く、毎年非常に刺激的なプログラムを提供してくれる。このフェスティバルは今年が6回目なのだが、最初の年に「水と油」が参加して、それは認められてエンジェルアワードというフリンジの優秀な作品に与えられる賞を受賞した。この時には見られなかったものの、その話を聞いて次の年から見にいって、それから毎年まずここの演目を押さえるということになっている。今年は京都の暑い夏でワークショップ講師をつとめるディディエ・テロンのカンパニーがこのフェスティバルに参加。上演作品「EN FORME」カフカ断章」の表題で静岡でも上演された作品ではあるが、私は見ていないので楽しみなのである。
 そのほかに公式サイトで今年のラインナップを覗いてみるとドイツから来るRenegade Theatre「STREETLIFE」というのが期待できそう。これはHIP HOP系の動きを取り入れたダンスなのだがいわゆるコンテンポラリーダンスとも普通のHIP HOPとも違っていて、前に見た作品はヒップホップ版の「ロミオとジュリエット」とちゃんと筋立てもあるダンスミュージカル風の作品でとても面白かった。
 ほかにも DV8出身のLiam Steel という人が振り付けたCoisceim Dance Theatre (Ireland)「KNOTS」トリノ五輪の開会式に登場したアクロバティックなダンスを振りつけた振付家によるKatakl Athletic Dance Theatre (Italy)「KATAKL」などがあり、フランス流のダンスコンテンポラリーヌとは違ったテイストのダンスを見られるのもこのAURA NOVAの魅力である。
 一方、スコットランドにおけるコンテンポラリーダンスの拠点として、ダンスセンター的な役割を果たしているのがDANCE BASE。こちらの方はいずれも初めて見ることになるカンパニー・ダンサーばかりが入っている3つのガラプログラム「SHOW1」「SHOW2」「SHOW3」Rosie Kay Dance Company「The Wild Party」の4プログラムを観劇の予定。英国のコンテンポラリーダンスについてはDV8のイメージぐらいしかないので、「おいおい」というような羽目になる危惧もないではないけれど、まとめて見る機会もこれまであまりなかっただけにまずはお手並み拝見というところであろうか。
 劇場の格ということを書いたのだが、エジンバラフリンジにはビッグ3と言われる劇場があって、assemblyというのがそのひとつ。ここはまずここで初演(ワールド・プレミアム)をやった後でワールドツアーやロンドンのウェストエンドにかける試金石とするというような公演が数多く含まれていて、フリンジといってもスティーブン・バーコフのような日本でも知られるようなビッグネームも出演するなど、すべてがというわけではないがこの劇場で上演できることがひとつのステータスになっているぐらいにそのレベルは相当に高い。これまで見たい演目がソールドアウトで見られないこともあったので今回はとりあえずネット予約で動物農場 ANIMAL FARM」「真夜中のカウボーイ MIDNIGHT COWBOY」の2演目のチケットを確保。一昨年見た俳優の代わりにスタンダップコメディの芸人ばかりをキャストに選んだという「12人の怒れる男たち」は相当に面白かったのだれど、今回はどうだろうか。
 ビッグ3のなかでスタンダップコメディやショーに強い劇場がThe Gilded Balloon。今年その劇場と契約を結び出演しているのが日本人のマイム俳優2人のよるユニットがーまるちょば*1である。実は一昨年、彼らも水と油同様、エジンバラフリンジで優秀な公演に与えられる賞を受賞。その時には劇場が小さかったこともあってソールドアウトで公演自体は見られなかったのだが、新聞にでかでかと彼らの雄姿が紹介されているのを見て、2人のうちひとりは以前からの知り合いでもあった*2ので、自分のことのように嬉しかった記憶がある。アート的な水と油に対して、彼らのパフォーマンスは紹介にスラップスティックって書かれているようによりエンターテインメント色が強い。ただ、単にマイムの技術を見せるというだではなくて、つくりこまれた作品性が評価されたようだ。サイトで少し見られる動画を見ただけでも、センスのよさがうかがえると思う。向こうでの観客の反応も含めて本番を見るのが楽しみだ。今回は新作「A Shut Up Comedy 2」を携えてのエジンバラ再上陸。日本にいるとピンとこないかもしれないが、これって相当な快挙だと思う。
 そのほかでは毎年エジンバラに来て「マクベス」やシャーロック・ホームズの登場する街頭劇を上演していた米国の劇団が今年はSherlock holmes The three students」という芝居を劇場で上演する。ミステリ(そしてホームズファン)としてはこれも楽しみなのである。なぜ、マクベス、なぜホームズかって不思議に思っていたのだが、これってどちらもご当地ものという共通点があるのね。ホームズの原典にはあまり出てこないけれど、なんといってもコナン・ドイルエジンバラ大学で医学を学んでいたわけだし。
 ご当地ものということで毎年のようにいろんなバージョンが複数上演されている「Macbeth」については今年も何本かの舞台を見てくる予定。何年か前に上演されたのを見てすごく面白く感心させられた舞台に「マクベス」の舞台を原作の脚本はそのままにエジンバラのギャングの抗争に置き換えた上演があった*3のだけれど、今年もそういう掘り出しものに何本出会うことができるだろうか。
 舞台以外の楽しみとしては昨年から始めたギャラリー巡りも。昨年は蔡国強の展覧会とフランシス・ベーコン展、アンリ=カルティエブレッソン展が見られて面白かったのだが、今年の注目はまずRobert Mapplethorpe
17 NGS –(Scottish National Gallery of Modern Art )
すなわちロバート・メイプルソープの回顧展。さらに昨年蔡国強展をやっていたフルーツマーケットギャラリーでは第1回の横浜トリエンナーレの招聘作家でもあったMarijke van Warmerdam:「First drop。最後に言い添えておくと、演劇祭のほかに美術のエジンバラアートフェスティバル、映画のエジンバラフィルムフェスティバル、本のエジンバラブックフェスティバルというのも同時期に開催されていて、それも含めてのフェスティバルズなのである。

*1:公式ブログhttp://gamarjobat.cocolog-nifty.com/blog/

*2:上海太郎のマイムの先生であり、上海太郎舞踏公司の初期の主力メンバーである沖埜楽子が退団後マイム修行をしていた清水きよしの元で彼もマイムを学んでいた

*3:劇場自体が実際の60年代のバーのように作りこまれていて、テレビでは昔のサッカーの試合が流れている。開場の時から入り口付近にうろうろしていた用心棒風の風体の男がマクベス。無料で配れていたアルコール類を渡していた売り子風の女性がマクベス夫人。魔女はギターを手にした酒場の唄うたいであった