「踊りに行くぜ!!」in大阪@アートシアターdB

「踊りに行くぜ!!」in大阪(アートシアターdB)を観劇。

酒井幸菜 from茅ケ崎 『Noon』 振付・出演:酒井幸菜
玉内集子 from東京 『背中のつぼみ胸が咲いたII』 振付・出演:玉内集子
ピンク from東京 『子羊たちの夕焼けボート』 振付・出演:磯島未来、加藤若菜、須加めぐみ
(途中休憩)
松本芽紅見・森川弘和 from京都 『椅子のある部屋』 振付・出演:松本芽紅見・森川弘和
Ko & Edge Co. from東京  『DEAD 1+』 構成・振付:室伏鴻  出演:目黒大路、鈴木ユキオ、林貞之

 「踊りに行くぜ!!」in大阪の会場となったアートシアターdBは新世界・フェスティバルゲートのなかにあるNPO「DANCE BOX」が運営する関西コンテンポラリーダンスの一大拠点である。前身のTORII HALL時代を含めると、この企画が全国4会場で行われた初回から開催されている数少ない会場のひとつである。
 JCDNの巡回公演「踊りに行くぜ!!」は今年は全国21カ所で開催されて、各会場ごとに個性の違いや運営の形態の違いがあってそこのところが非常に面白い。地方の会場などをここ数年見て回っていて、地域ごとに速度の違いこそあるのだが、地方にコンテンポラリーダンスを普及するという目的に関していえば「踊りに行くぜ!!」はそれなりに機能してきたと感じられる。
 ところでいささか逆説的にはなるが、ここ数年の「踊りに行くぜ!!」を見ていると、そこで逆に難しくなってきたのが、首都圏と関西というすでにコンテンポラリーダンスがまだ一般への知名度や浸透度は弱いにせよ、各劇場で多くの公演が日常的に上演されている場所での「踊りに行くぜ!!」の位置づけで、ほかの地方都市においてはコンテンポラリーダンスの年に1回の「ハレの日」で滅多に見ることができない東京・関西の旬のアーティストをまとめて見ることのできる特別な存在でありえるのが、年間を通じてダンスプログラムを見ることのできる首都圏と関西ではそうではなくて、数多く開催される公演のうちのひとつでしかありえないからだ。
 すでに首都圏においては元々はアートシアターdBと類似のダンスの拠点であるセッションハウスやSTスポットで開催されていた公演を中止して、その代わりにそれらの劇場には有望なアーティストを推薦してもらうという形態で、企画との連関性を維持しつつ、「踊りに行くぜ!!SPECIAL」in東京を立ち上げ、ここにはこの企画全体のなかで優れた成果を残したと思われるダンサー・振付家を数多くの出演者のなかから選抜するという形で、企画自体の商品価値を高め、こうした状況に手を打ったということがあるのだが、それによってただひとつ取り残された大阪をどう位置づけるのかという問題はJCDNにとっても、NPO「DANCE BOX」にとっても大きな課題として残ったわけだ。
  
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