ミュージカル「WE WILL ROCK YOU」

ミュージカル「WE WILL ROCK YOU梅田芸術劇場)を観劇。
新宿コマ劇場での日本初演の時のレビュー*1ではけっこう糞みそに貶してしまったのだが、それはこれがちゃんとしたミュージカル、つまり演劇なんだと勘違いしてしまったからだ(笑い)。今回は前回見てクイーンをトリビュートしたミュージカルレビューのようなものなんだと考えて割り切って見たら、これは面白い。クイーンの楽曲はやはり素晴らしいし、キャストの歌唱、バンドの演奏も優れたもので、ロックコンサートとしての盛り上がりも最後の方ではあって存分に楽しむことができた。
 それにしても話がなんでこんなしょぼいんだろうって前回見た時に思ったのだけれど、それはこのミュージカルがミュージカルとはいいながらも、一応ストーリーらしきものはあっても、一部を除いて楽曲の歌詞を原曲のままでつかっているから。つまり、これはあくまでクイーンファンのためのミュージカルであって、ミュージカルにクイーンの楽曲を使ったわけではないことにあると気がついた。すなわちここで脚本家は作劇をするというよりはパズルみたいにピースを組み合わせながら、元はなかった別の形を強引に作り上げようと無理難題を強いられているわけだ(笑い)。しかも、楽曲の並べ方にもトリックのようなものがあって、それは内容よりもライブコンサートとして盛り上がるような順番に曲が配置されていることだ。実はコンサートとしてもっとも盛り上がるのは本編ではなくて、アンコールで演奏される2曲にあるので(笑い)、これはミュージカルだと考えると邪道もいいところなのだが、終わった後の余韻、あるいは満足感から考えるとこの並べ方(曲順)は絶妙だといえなくもない。
 というのは最初に見た時もそう思ったのだけれど、本編とまったく関係なくても、このショーの最大の見せ場は多重録音による収録ということもあってQUEENのライブでも一部録音、あるいはキーの関係で編曲せざるをえなかった代表曲「ボヘミアン・ラプソディー」のコーラス部分も含めた完全ライブ上演にあると考えざるをえないからだ。それはある意味、クイーンのブライアン・メイロジャー・テイラーがこのミュージカルを手掛けたのは「これがやりたかったからではないか」と思わせるほどなのだ。
 実はこの日は当日券での観劇だったこともあり、2階席の後ろの方での観劇で、ミュージカルとしてなら申し分ないところだけれど、会場のロックコンサート的盛り上がりからすればやや蚊帳の外に置かれてしまったこともあり、終演後さっそく、リピートチケットでアリーナ席(というのはミュージカルにはないけれど1階の平土間)を確保したので、少なくとも後3回は見に行くことになる。今度こそ盛り上がるぞ(笑い)。 
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