巽昌章「論理の蜘蛛の巣の上で」

 巽昌章「論理の蜘蛛の巣の上で」講談社)を読了。

論理の蜘蛛の巣の中で

論理の蜘蛛の巣の中で

 京都大学ミステリ研の後輩、法月綸太郎のミステリ評論集が面白く、いろんな意味で刺激を受けたので、前に出版されたということは耳にしていた巽昌章氏のミステリ評論集をやっとのことで手に入れて読了した。こちらは在学時代から敬愛している京都大学ミステリ研の先輩である。
 こちらは「小説現代増刊号 メフィスト」に連載していた原稿をまとめたものである。ひさしぶりに巽節を聴けたということで、懐かしさはあった。ただ、大学時代から巽氏の書いたものを愛読していたものとしてはこちらはどうしても「もの足りない」という印象が否めなかったのが残念。法月のように本格的な論考というよりはその時点での新刊を中心に日本の作家だけを取り上げたという半ば時評的な役割も担ったと思われるこの連載ゆえの制約が大きかったのではないかと思う。
  
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