城戸みゆき展「場違いな記憶」@ギャラリーはねうさぎ

城戸みゆき*1展「場違いな記憶」(ギャラリーはねうさぎ)を観る。

 今回はフィンランドでのアーティスト・イン・レジデンス*2してきた成果をインスタレーションの展示で報告する報告会的な色彩の強い個展であった。紙粘土で作ったミニチュアの家の内部にミニチュアの風景を封じ込めたような作品に最近ずっと取り組んできた城戸であるが、今回も最初は同様の作品の製作を試みてみたものの、向こうに行って滞在してみて「フィンランドで暮らした1カ月の間に、最初のプランを完全に変えてしまいました。小さな家の中に小さな世界があるような私の最近の仕事は、ここでは意味がないと感じたからです。それぞれの場所にそれぞれのスケール感があると感じました」(城戸みゆき)との理由から当初の方針を転換。学校でのワークショップで学校の机に書かれた落書きを写真に撮り、それを給食のプレートに張って写すという作品を制作。また、アートセンターの部屋の内部にもうひとつの壁を作って空間を変容させるという作業も同時進行。この京都での個展では写真が張られたプレートにプラスチックの皿とフォークが載せられたものを複数スタンドのような装置で展示したインスタレーションを製作。また、フィンランドの地図のうち海や湖の部分をくりぬいてこれを紙製の机の形に加工した作品をギャラリーの中で滞在制作していたのだが、これはこの日が最終日なのにもかかわらず予想以上に来客がありその応対に追われたためか、まだ完成していなかった。