e-dance 第1回 出発ダンス公演 「狩プソ☆スピ歌」@京都アトリエ劇研

e-dance 第1回 出発ダンス公演 「狩プソ☆スピ歌」(京都アトリエ劇研)を観劇。

『狩プソ☆スピ歌』Hunting Songs☆Calypso Supica (約75分)
うちよせる至福☆ 女性ダンサーたち☆☆☆☆によるアート・ダンスの新境地☆
構想・演出・振付・脚本・感覚デザイン:飯田茂実
苧環凉☆
坂東恭子☆
後山阿南☆(from France)        
坂本美夕☆
西山真来☆
Ainoha Pareja☆ (from Spain)
秋山はるか☆
梶蔦美波☆
金谷麻美☆
カネヤ ケる子☆
他☆
+『元気の本』の出演者たち☆

 元Monochrome circusでユニークな個性の持ち主、飯田茂実が率いる新集団「e-dance」の旗揚げ公演である。今回は女性メンバー中心の「狩プソ☆スピ歌」と男性メンバー中心の「元気の本」の2本立てだが、この日はそのうち「狩プソ☆スピ歌」を観劇した。飯田茂実はMonochrome circusの中心メンバーのひとりで、出前パフォーマンスの「収穫祭」などに参加、そのユニークな活動を支えてきた後に退団。その後は公演ごとにメンバーを集めてプロデュース形式での公演を行い、その名称に「e-dance」を使用してきた。
 今回の公演は同じ「e-dance」の名称ながら、継続的に活動をすることが可能なメンバーを募集し、1年近い期間を費やして、共同創作によりこの公演に向けて準備を進めてきたもので、東京と比べると関西では継続的に活動を続けているダンスカンパニーというのはMonochrome circus、アンサンブル・ゾネなど数少ない現状もあり、本格的なダンス集団の旗揚げ公演として注目していた。
 作品の方向性についてまず注目したのだが、単なるダンスの作品というだけではなくて、登場するパフォーマーがそれぞれ個人個人として自分のキャラを前面に出して、時には話したり、叫んだりするという意味で飯田茂実らしい作品だ。出演者に日本人以外のメンバーも含まれていて、いるいろなキャリアのメンバーが参加しているということもあって、ひょっとしたら今までの飯田作品よりももう少しヨーロッパのコンテンポラリーダンス風の作品となるのかもとも考えたのだが、そういうことは微塵もなく、いい意味でも悪い意味でもごった煮風の舞台である。
 「いい意味でも悪い意味でも」と賛否両論風のことをあえて書いたのはいくつかのシーンが順次展開されていくところで、その表現の方向性の多様さにおいて豊かな可能性が垣間見られるというプラスの面もあるが、全体を通して見るとどうしても作品がまとまりを欠くというか、散漫な印象が否めないということもあった。