Deborah Colkerデボラ・コルカ―


 Deborah Colker、デボラ・コルカ―というのだろうか。マース・カニングハム逝去のところの書き込み*1の最後の方で見つけたポスト・モダンダンスの歴史という映像にちょこっとだけ入っていて気になって調べてみたのだけれど、この人けっこう凄いかもしれない。
 シルク(サーカス)の要素を取り入れたコンテンポラリーダンスという意味ではフィリツプ・デュクフレを連想させるところもあるのだけれど、テイストは全然違う。ムーブメント自体は彼女の方がよりクラシカルでエレガントである。美術や衣装も含めたビジュアルの造形も色鮮やかで非ヨーロッパ的と言うことができるだろうか。試しに上の映像だけでもいいから少し見てみてほしい。ちょっと驚くから。

 こちらは最新作「CRUEL」(2008年)だが、机を使った部分の演出・振付がMonochrome circus+じゅんじゅんSCIENCEの「緑のテーブル」を想起させて一瞬ドキリとしてしまった。もちろん、じゅんじゅんがパクッたと言いたいわけでなく、机の大きさもコンセプトも全然違うのだけれど、テイストとしての共通点は若干あるかもしれない。

 こちらはラテンのカンパニーらしく乗りのいい音楽に合わせてのヒップホップ風のダンス。ダンスとしてはどうっていうことはないけれども、楽しい感じはいい。

 この映像は向こうのテレビ番組だろうか。デボラ本人へのインタビュー、批評家のコメントなども交えてもう少し包括的にデボラの仕事を紹介している。
本編の内容とはまったく関係ないのだけれど、インタビューを受ける男性ダンサーが着ているTシャツの胸に「東京日本」と書いてあるのが気になるのだけれど、これは絶対日本製じゃないよな(笑)。


 
ブラジル2舞踊団 初来日 東京と横浜で公演

http://www.asahi.com/culture/stage/theater/TKY200803220194.html
 念のためと思って検索してみたら、昨年来日しているじゃないか。そういえばブラジルのカンパニーにいくつか面白いのがと乗越氏が言っていたような気がするが、他のダンス関係者からは評判を聞いた記憶がない。ネットで調べてもやはりえんぺで以前一緒だった横内会長がブログで取り上げている程度。それほどの話題にならなかったのはなぜだろうか。ちなみに来日した公演はこの「ルート」というやつ。

 「うーん」。これだとただのヌーヴォーシルクに見えるかも? ここからどう展開するのか分からないけれど、ダンスとして持ってくるなら別の作品の方がよかったのではないだろうか。

 でも同じ作品でもこちらの方はけっこう好きかも。それにしても悔やまれるのは生で見るのを見逃したことだ。
 ブラジルのカンパニーではなんと言っても以前に紹介したグルーポ・デ・ルア*2が注目で今年の秋のYCAMでの公演が楽しみなのだが、ひょっとしたら一時期のイスラエルがそうだったようにまだ掘り出し物があるのかも。
「H3」2008年