佐々木敦「ニッポンの思想」@講談社現代新書

ニッポンの思想 (講談社現代新書)

ニッポンの思想 (講談社現代新書)

 浅田彰が「構造と力」でフランスの現代思想についてやったような作業を80年代以降に日本を対象に行った労作。東浩紀の立ち位置が本当にここで描かれているようなものなのかは若干の違和感がないではないけれど、この本を読むとフォローできていなかった東の最近の著作にも目を通さないとなと思わせてくれる。それはこの種の本としては成功していることの証左だと思う。さらに言えば、この本では背後に引いている佐々木敦自身の思想についても知りたくなってきたので、巻末で予告されている次回作が楽しみである。