劇団☆新感線「鋼鉄番長」@シアターBRAVA!

作・演出 いのうえひでのり
出演 三宅弘城/坂井真紀、河野まさと、高田聖子、粟根まこと田辺誠一古田新太/右近健一、逆木圭一郎、村木よし子、インディ高橋、山本カナコ、礒野慎吾、吉田メタル、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、川原正嗣、前田悟 ほか

劇団☆新感線のネタものはただただバカバカしい。作者のいのうえひでのりが私はほぼ同世代とあってツボがほぼピンポイントで嵌ることが多く、今回の「鋼鉄番長」もそうだった。逆に言えばこの会場に来ていた大勢の若い人たちは下敷きとなっている村野武範がやっていた学園ドラマ「飛び出せ!青春」のような青春学園ものとか「スケバン刑事」とかがメインのパロディーネタとなっているから、そういうのが分からないと楽しめないのじゃないかとか勝手に考えて心配してしまうのだが余計なお世話か。
 もっともパロディ―ネタは古いものばかりではなく、沢尻エリカからAKB48、アバタ―、マイケル・ジャクソン、「借り暮らしのアリエッティ」まで新しめのものも含めて手広く登場するからその人その人に引っかかるものを拾うだけでも十分以上に楽しめる。
 実は橋本じゅん池田成志が降板というの聞いて「大丈夫なのだろうか」と心配していた。特にネタもので言えば橋本じゅんはワン・アンド・オンリーの存在であるし、兜剛天という主人公はほとんど橋本じゅんが演じるということを前提にしてのあて書きのような部分があるから、他の人が演じるのはかなり困難なはずなのだ。その意味では三宅弘城はそうした悪条件にもかかわらずまるで最初から彼に書かれた戯曲のようなハマリ役で好演していて、今回のツアーでの殊勲大だと思う。