「涼宮ハルヒの驚愕」@角川スニーカー文庫

 「涼宮ハルヒの憤慨」「涼宮ハルヒの分裂」「涼宮ハルヒの驚愕」@角川スニーカー文庫などを読了。

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

 ひさびさの新刊「涼宮ハルヒの驚愕」が出るというので注目していたのだが、書店で買ってみようとしたらどうやら話が「涼宮ハルヒの分裂」から続いている様子。読んでみるとこれはやはり物語の流れからして「涼宮ハルヒの分裂」「涼宮ハルヒの驚愕」上下の3冊でひとつの話だったようだ。ひとつの長編小説として読んでみると、これまでのシリーズ作品と比べるとSF味が強くて(というか完全にSFで)、作者の谷川流という人がライトノベル作家である以前にSF作家(それもかなりハードSFより)であることがはっきりと分かる。
というか作者の谷川流という人は西宮市在住。西宮市立西宮北高、関西学院大学の出身で1970年生まれというから私とは一回り以上違うが、私の妻(やはり西宮市生まれ)よりは2つ年上。そんなにめちゃくちゃ若いわけではないので、明らかにライトノベルよりはSF小説で育った世代のように思われる。もっと若い人かと勘違いしていた。西尾維新が1981年生まれなので、10年以上差があるわけで、「涼宮ハルヒの憂鬱」を最初に読んだ時からなんとなく、西尾維新を最初に読んだ時の印象と比べるととっつきやすいのはそのせいもあるのかもしれない。
 西尾維新のデビューが2002年の「クビキリサイクル」、谷川流の「涼宮ハルヒの憂鬱」が2003年だから、デビューの時期はそれほど変わらないのだけれど、年齢にはかなり差がある。もっとも谷川も33歳なのだから、西尾維新が20歳ちょっとの若さでデビューしたのが若すぎるといえるだろうし、それほどデビューが遅いということちょっとはない。こんなことを調べていたのは万城目学(まきめ まなぶ)が1976年生まれで2006年のデビュー。森見登美彦(もりみ とみひこ)が1979年生まれで2003年デビュー。ちなみに清涼院流水(せいりょういん りゅうすい)がやはり西宮市出身で 1974年生まれ。関西の大学に在学したと思われる作家をちょっと調べてみたのだが、どうでもいいことだけれど、「涼宮ハルヒ」シリーズの作者がこの辺りの作家よりもずっと年上だってのは調べてみて初めて分かった。これはかなり意外だったがそうだと考えるとうなずけることがずいぶんある。