ブルドッキングヘッドロック「バカシティ あかつき編」@こまばアゴラ劇場

ブルドッキングヘッドロックvol.28「バカシティ あかつき編」
作・演出 喜安浩平
音楽 西山宏幸
映像 猪爪尚紀
出演 永井幸子 はしいくみ 深澤千有紀 猪爪尚紀 竹内健史 �癲橋龍児 橋口勇輝 橋本ゆりか 高木健 前原瑞樹(青年団)村上誠基 富士たくや

「バカシティ あかつき編」は「同 たそがれ編」との2本立てである。最初はダブルキャストかと思っていたのだが、落語とタイムリープというモチーフは共通しているもののまったく別の作品の2本立てなのである。そういえばKERAMAPの公演か何かでKERAも同様の新作2本立てを敢行し本が遅いので地獄に墜ちたことがあったような記憶があるのだが、記憶があいまい。パラレルワールドでの出来事だったかも(笑)。とりあえず喜安浩平はその悪癖だけは師匠から受け継いでないようだ。
 ただ「あかつき編」はまさにKERA流のナンセンスコメディで、作風は師匠KERAをより強く連想させる。探偵に依頼をしているうちに探偵の命令でいつのまにか探偵のようなことを始めていつのまにか探偵になっているというキャラを演じている女優(はしいくみ?)などは舞台で見ているうちにいつのまにか犬山イヌコ*1のように見えてきてしまう。
芝居の中身については落語の引用の仕方が「たそがれ編」とは少し異なる。筋立てのきっかけだけではなく、幼稚園で上演する人形劇という体で見せるなどの工夫をしている。どうやらこういうことが起こるのは今回の舞台は作者である喜安がきちんと全てを設計して戯曲を組み立てたというのではなく、稽古段階で落語の物語を出演者にそれぞれ説明したうえで、アイデアを出してもらうということがあったようで、人形劇は「めぐすり」をモチーフにしているのだが、その時に出てきたアイデアが面白かったのでそのまま採用になったらしい。

*1:ナイロン100℃で探偵といえば犬山イヌコ演じるアルジャーノン君だ