朗読劇「『陰陽師』〜藤、恋せば 篇〜」

原作:夢枕獏脚色・演出:岡本貴也
陰公演

2017年7月14日(金)〜17日(月・祝) 東京都 新宿FACE
キャスト安倍晴明諏訪部順一矢崎広池田純矢、橘輝源博雅矢柴俊博、河原田巧也、石橋直也、反橋宗一郎蜜虫:森口瑤子南里侑香山村響田上真里奈
陽公演

2017年7月19日(水)〜23日(日)東京都 六行会ホール
キャスト安倍晴明津田健次郎桑野晃輔西山宏太朗、有澤樟太郎
源博雅:松本慎也、石橋直也、鐘ヶ江洸、高崎俊吾(「高」ははしごだか「崎」はたちざきが正式表記)
蜜虫:釘宮理恵柏木ひなた私立恵比寿中学)、井上理香子フェアリーズ)、石川由依

夢枕獏の「陰陽師」を朗読劇として再構成。予想以上に面白かった。原作のうち「玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること 」(「陰陽師」改題)、「黒川主」 (S-Fマガジン 1987年7月増刊号 「すいき」改題)、「蟇」 (週刊小説 1987年7月24日号)の3編をひとつの話としてまとめている。
朗読劇だから地の文にあたるような「語り」的な部分を3人の主要キャスト(有澤樟太郎、鐘ヶ江洸、柏木ひなた)がそれぞれ分担したり、メインではない役柄も次々と演じ分けたりする。シアターシュリンプの時のような会話劇と比べて少女から老女までを声色を変えて演じるなど演技のハードルは高いが、演技経験が少ないながらも柏木ひなたの演技は他の出演者と比較しても遜色がなく、驚かされた。
 さすが女優事務所とも思ったが、こういうのは事務所うんねんよりも個人的な資質が大きいのかもしれない。どういう経緯で出演することになったのか、どの程度の稽古日程がとれたのかは不明だが、ひなたがこういう形で演劇に挑戦できるならももクロももっと積極的に舞台に挑戦してほしいとも思った。ただ、この日は劇場はファミリーに占拠されるという風でもなかったがもし玉井詩織が出演してたらこの程度の規模の劇場では客席はモノノフばかりになってしまいかねないのでそこがやっかいなところだ。

陰陽師 螢火ノ巻 (文春文庫)

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