ミステリ評論

宮部みゆきとシベリア少女鉄道と京大ミステリ研

宮部みゆき「心とろかすような」を読んで初めて気が付いたのだけれど、このシリーズって(ということは宮部みゆきのデビュー長編「パーフェクト・ブルー」も)犬の一人称描写で書かれていたのね。というようなことをわざわざ書いたのはこの短編集を読んでい…

「叙述の魔術師 ―私的クリスティー論―」

中西理 序説 アガサ・クリスティー、J・D・カー、エラリー・クイーンという本格推理小説の3大巨匠のうち、ほかの2人がその晩年においては、ほとんどめぼしい作品を発表せずに、むしろ大家としての記念碑的な意味合いしかなかったことを考えれば、死の直…