twitter版お薦め芝居11月

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twitter版お薦め芝居11月
 フェスティバルトーキョーとKYOTOEXPERIMENTと2つの演劇フェスが東西で同時進行するせいで山ほど注目舞台があって書ききれない。自分で行けるのはごくわずかなのが悔しい。だが、一番の注目は京都アトリエ劇研で開催されるHAPPLAY。KYOTOEXPERIMENTのフリンジ的な位置づけだがこれだけの関西未紹介の若手劇団が顔をそろえるってのは滅多にないことだ。ゼロ年代以降の東京の演劇の最前線を知る格好の機会である。私の個人的な注目はロロ、マームとジプシーという未見の2劇団と快快。ロロは明日見に行く予定だがいまから楽しみ。精華小劇場にこれも関西初登場のままごと(柴幸男)も注目。関西勢では東京移転を発表したデス電所がその前の最後の新作となるデス電所「空洞メディアクリエーター」を上演。ダムタイプの高谷史郎のパフォーマンス「明るい部屋」の日本での初めての上演にも期待が膨らむ。
twitterお薦め芝居11月 マームとジプシー「ハロースクール、バイバイ」@京都アトリエ劇研 ★★★ 京都で開催されるHAPPLAYに参加。ここもポストゼロ年代を代表すると東京で話題の若手劇団の関西では初めての公演。ゼロ年代以降の東京の演劇の最前線を知る格好の機会だ。シアターグリーンBASE THEATERでも上演。
twitterお薦め芝居11月 ロロ「いつだっておかしいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校」@京都アトリエ劇研 ★★★ ポストゼロ年代を代表すると東京で話題の若手劇団の関西初公演。 

twitter版お薦め芝居11月 あいちトリエンナーレ「あゆみ」@愛知芸術文化センター・精華小劇場★★★★ 「わが星」で岸田戯曲賞を受賞した柴幸男の代表作を再演。歩くという行為を積み重ねることで、あゆみという女性の一生を描き出していく。演劇ならではの魅力が味わえる不思議な柴ワールドが。堪能できる

twitterお薦め芝居11月 快快「Y時のはなし」@京都アトリエ劇研★★★★ 人形、映像、アニメーションなどアイデア満載の楽しい舞台。快快の関西初登場は大大大注目を

twitterお薦め芝居11月 黒田育世「あかりのともるかがみのくず」@にしすがも創造舎★★★★「お母さん」がテーマ。BATIKのダンサーのほか男性パフォーマーも起用。母親について深く考えていくと宇宙にたどりつく、という黒田の思考が言葉も交えて舞台に構築される 
twitterお薦め芝居11月 チェルフィッチュホットペッパー、クーラー、そしてお別れのあいさつ」@アートコンプレックス1928 ★★★★ ジョン・ケージコルトレーン、トータスに乗せて送る非正規雇用の若者たちの生態。笑っているうちにいつのまにかどこか哀しくなってきます。必見。初演レビューhttp://www.wonderlands.jp/archives/12658/#more-12658 
twitterお薦め芝居11月 デス電所「空洞メディアクリエーター」HEPホール★★★★。空洞が開いているから覗いてみる。見る見る見る。空洞の向こうにあるのは夢か希望か絶望か。それ以外か。たとえば蛸か。はたまた花か。空洞の中にいるのは誰だ。誰もいないのか。誰かがいるのか。たとえば私か。

twitterお薦め芝居11月 高谷史郎パフォーマンス「明るい部屋」びわ湖ホール」★★★★ダムタイプの高谷個人の演出による初のパフォーマンス作品で、2008年にドイツで世界初演。日本での上演はこれが初めて。表題はロラン・バルトの写真論からとったもの。

twitterお薦め芝居11月 マレビトの会「HIROSHIMA−HAPCHEON:二つの都市をめぐる展覧会」自由学園明日館★★★★「ヒロシマナガサキ」シリーズ最新作。今回「もう一つのヒロシマ」と呼ばれる朝鮮半島の町ハプチョンへと目を向ける。展覧会形式と呼ぶ特異な上演形態にも注目。
twitterお薦め芝居11月五反田団「迷子になるわ」東京芸術劇場★★★★ 今作への取組みは、まず自らが「迷子になること」から始まるという。技術と経験がものを言う「大通り」からはずれ、敢えて劇作家としての迷走を選ぶ、そのココロとは? 前田流、寄り道の奨め
twitterお薦め芝居11月地点「―ところでアルトーさん、」@京都芸術センター★★★★
<残酷演劇>として知られるアントナン・アルトーのテクストを再構成。後期著作を中心にアルトーが演劇に託したモチーフを暴き出す   
twitterお薦め芝居11月劇団☆新感線「鋼鉄番長」梅田芸術劇場★★★★  
twitterお薦め芝居11月寺田みさこ+白井剛「アガタ」京都造形芸術大学春秋座舞台上舞台★★★ 渡邊守章が演出。マルグリット・デュラスの戯曲を2人の卓越したダンサーの身体により立ち上げる試み。渡邊は「語り」も担当
twitterお薦め芝居11月ピチェ・クランチェンダンスカンパニー京都公演「About Khon」★★★★ ジェローム・ベルとの共同製作。「ピチェ・クランチェンと私」に続く対話編第2弾。日本版では対話者に山下残が登場。 
twitterお薦め芝居11月矢内原美邦演出"前向き!タイモン" (Timon of Athens)@京都芸術文化会館★★★★ シェイクスピアコンペに参加。ニブロール矢内原美邦シェイクスピアアテネのタイモン」に挑戦する。

ロロ「いつだっておかしいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校」@京都アトリエ劇研


【脚本・演出】 三浦直之
【出演】 亀島一徳 篠崎大悟 望月綾乃 北川麗 小橋れな 崎浜純 多賀麻美 三浦直之
【スタッフ】 照明/板谷悠希子 音響/池田野歩 舞台監督/鳥養友美 宣伝美術/玉利樹貴
制作助手/幡野萌 制作/坂本もも

東京でポストゼロ年代と話題の若手劇団の関西初公演である。京都国際舞台芸術祭のフリンジ企画であるHAPPLAYに参加。

OMS戯曲賞最終選考候補作

第17回OMS戯曲賞の最終選考候補作が、以下の8作品に決まった。

 小原延之〔AI・HALL+小原延之共同製作〕「oasis
 棚瀬美幸〔南船北馬〕「それでもワタシは空をみる」
 田辺剛〔下鴨車窓〕「人魚」
 土橋淳志〔A級MissingLink〕「無神論者は幽霊を見ない」
 中村賢司〔空の驛舎〕「祈らなくていいのか」
 はしぐちしん〔コンブリ団〕「ムイカ」
 山崎彬〔悪い芝居〕「嘘ツキ、号泣」
 横山拓也〔真夏の會〕「エダニク」
最終選考会は12月7日(火)の昼から行なわれ授賞式・公開選評会は、19時より精華小劇場にて行なわれる。
最終選考候補8作品は、以下のサイトにPDFファイルが掲載中。
http://www.ogbc.co.jp/oms.htm

個人的な注目はセミネール上映会でも取り上げることにしていることもあり、山崎彬〔悪い芝居〕「嘘ツキ、号泣」なのだが、売込隊ビームの横山拓也の「エダニク」が昨年の劇作家協会最優秀新人戯曲賞を受賞していることもあって最有力といえるだろうか。ただ、以前から思っているのだがせっかくの戯曲賞なのだから対象作品が劇作家協会新人戯曲賞や場合によっては岸田戯曲賞にも先行されてしまうというタイムラグはなんとかならないだろうか。「エダニク」「嘘ツキ、号泣」がノミネート作品というのは作品自体は問題ないとしても時期的にはずいぶん前の作品が対象になるのだなとどうしても思ってしまう。
 私は仕事で残念ながら行けそうにないのだが、今回は以下のようなイベントも開催されるらしい。興味のある人は戯曲を読んだうえでぜひ出かけてみたらと思う。
戯曲はこちらで→http://www.ogbc.co.jp/oms.htm

●「第17回OMS戯曲賞・最終選考候補作を語る会」開催
 日時:平成22年11月24日(水)19時30分〜
 場所:Dining & Bar DINGHY Tel 06-6223-5885
     大阪市中央区道修町3-5-11 OMEビル1F
 参加料:無料(フード・ドリンクのご注文をお願いいたします)
 お申込み・お問合せ:大阪ガス近畿圏部・山納 e-mail
 *当日は作品のコピー等の配布はいたしませんので、あらかじめお読みいただいた上でお越しください。



地点「―ところでアルトーさん、」@京都芸術センター

スタッフ
演出:三浦基/テクスト:アントナン・アルトー/構成・翻訳:宇野邦一/舞台監督:鈴木康郎/美術:杉山至+鴉屋/音響:堂岡俊弘/照明:吉本有輝子/映像:山田晋平/衣裳協力:KAPITAL/制作:田嶋結菜

出演
安部聡子、石田大、大庭裕介、窪田史恵、河野早紀、小林洋平、谷弘恵

製作:地点/共同製作:KYOTO EXPERIMENT、フェスティバル/トーキョー/助成:公益財団法人セゾン文化財団、EU・ジャパンフェスト日本委員会/京都芸術センター制作支援事業/主催:地点、KYOTO EXPERIMENT

神の裁きと訣別するため (河出文庫 (ア5-1))

神の裁きと訣別するため (河出文庫 (ア5-1))

 地点はこれまでリーディング公演「チェンチ一族」をはじめことあるごとにアントナン・アルトーのテクストを取り上げてきたのだが、今回はその総集編のような公演と考えればいいだろうか。ただ、アルトーを劇作家として取り上げたという感じではなくて、取り上げたテクストのほとんどがアルトーの晩年の戯曲ではない著作から抜粋としてとられているもので、終了後会場で「神の裁きと訣別するため」 (河出文庫)が販売されていたので興味があって購入して読んでみたところ、今回の舞台に用いられたアルトーのテクストの3分の2程度はここからとられていることが分かった。
 

ジゼル・ヴィエンヌ「こうしておまえは消え去る」@春秋座

構成・演出・振付・舞台美術:ジゼル・ヴィエンヌ
音楽・ライブ演奏: スティーヴン・オマリー、ピーター・レーバーグ
テキスト・歌詞: デニス・クーパー
照明: パトリック・リユ
霧の彫刻: 中谷芙二子
映像: 高谷史郎


 ひどい舞台を見てもがっかりするってことが次第に少なくなっているのだけれど、この舞台は本当に落胆させられた。霧の彫刻: 中谷芙二子、映像: 高谷史郎というので個人的にはこれに期待して見にでかけたのだが、高谷の映像というのはおもわず本人に「どこかで映像を使ってました」と聞いてしまったし、中谷のも劇場でやったのでは「霧の彫刻」といっても少し量を多めにしたドライアイスぐらいにしか見えなかった。それより、致命的なのは美術はともかくとしてこの舞台には身体表現として興味深いものもなければドラマもないということで、アビニョン演劇祭で絶賛されたというのはどういうことか? 理解に苦しむ舞台であった。
 これを見たために重なってしまい見られなかった快快「Y痔のはなし」を見に行っていればよかったと悔やんだけれど後の祭り、悔しい。

大阪平成中村座11月公演@大阪城西の丸庭園

十一月大歌舞伎大阪平成中村座
平成22年11月2日(火)〜26日(金)
昼の部
串田和美 演出・美術
「隅田川続俤 法界坊(ほうかいぼう)」           

           聖天町法界坊  中村 勘三郎
           道具屋甚三郎  中村 橋之助
    永楽屋手代要助実は吉田松若  中村 勘太郎
          花園息女野分姫  中村 七之助
    仲居おかん実は七郎女房早枝  中村 歌女之丞
           山崎屋勘十郎  笹野 高史
             番頭正八  片岡 亀蔵
          永楽屋権左衛門  坂東 彌十郎
           永楽屋娘お組  中村 扇雀
【あらすじ】
乞食坊主の法界坊(勘三郎)は、女と金に目がなく、以前から思いを寄せるお組(扇雀)にしつこくつきまとう。そしてそのお組と恋仲である手代の要助(実は吉田家の若殿松若:勘太郎)が探し求める鯉魚(りぎょ)の一軸が、金になると知った法界坊は、これをせしめ大金を得ようとする。一方、松若の家臣である道具屋甚三郎(橋之助)や松若の許婚である野分姫(七之助)、お組の父である永楽屋権左衛門(彌十郎)が松若のために立ち働くが、法界坊と共に悪巧みを働く山崎屋勘十郎(笹野)や番頭の正八(亀蔵)たちがこれを阻み・・・。


夜の部
「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」
団七九郎兵衛 中村 勘三郎
一寸徳兵衛 中村 橋之助
徳兵衛女房お辰(2〜12日)
玉島磯之丞(14〜26日)役人左膳 中村 勘太郎
徳兵衛女房お辰(14〜26日)玉島磯之丞(2〜12日) 中村 七之助
傾城琴浦 坂東 新悟
三婦女房おつぎ 中村 歌女之丞
三河屋義平次 笹野 高史
大鳥佐賀右衛門 片岡 亀蔵
釣舟三婦 坂東 彌十郎
団七女房お梶 中村 扇雀

 2カ月連続の大阪城西の丸庭園での大阪平成中村座公演。今月は昼夜ともに「隅田川続俤 法界坊(ほうかいぼう)」「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」と平成中村座おなじみの演目による遠し狂言である。前回の扇町公園での大阪平成中村座公演も見ているのだが、同じ演目でもこれはまるで別物。海外公演などをへてまるで違う作品に仕上がってきていてびっくりしました。
 「法界坊」はもっとも平成中村座らしい作品で、特に前半の扇雀演じるお組を巡っての法界坊と山崎屋勘十郎(笹野高史)、永楽屋権左衛門(坂東彌十郎)らの恋のさや当ても巡るコメディ的な場面などは笑いをとりためだったら歌舞伎でここまで卑怯なまでのハチャメチャやっていいの?という自由奔放さで抱腹絶倒のオカシサ。初演の時から確かに普通の歌舞伎をはみだすような串田演出はないではなかったけれど、勘三郎にせよ、笹野高史にせよ、再演を重ねていくうちにそういう部分をどんどん膨らませていって、ついにここまで来たのかと呆れるほどにパワーアップしていました。
 これが後半になると一転歌舞伎ならではの重厚さを見せてくれて、さらには立ち回りに今回は最後には期待通りに大阪城の姿も借景として見事に取り入れて、スタンディングオベーションもよくあるような無理やりのものではなく、きわめて自然に起こる満足度の高い舞台であった。
 

五反田団「迷子になるわ」@東京芸術劇場

脚本・演出 前田司郎

出演者 伊東沙保、後藤飛鳥、宮部純子、大山雄史、前田司郎

日々の生活の中にある微細な人間関係のおかしみや哀れを捉え、広い世界観を持った物語へと展開してきた五反田団、前田司郎。今作への取組みは、まず自らが「迷子になること」から始まる。技術と経験がものを言う「大通り」からはずれ、敢えて劇作家としての迷走を選ぶ、そのココロとは?
真摯な不安に身を投じ、迷い込んだ横道から新境地はみえるのか?

スタッフ
技術監督 松本謙一郎
照明 山口久隆(S-B-S)
衣裳 正金 彩
舞台監督 榎戸源胤
字幕 門田美和
制作 尾原綾、清水建志
2010/11/05(金) 〜 2010/11/14(日)
東京芸術劇場 小ホール1

平田オリザ+石黒浩研究室・アンドロイド演劇「さようなら」@あうるすぽっと劇場前ロビー

 脚本・演出:平田オリザ
 テクニカルアドバイザー:石黒浩大阪大学ATR知能ロボティクス研究所)
 舞台監督:中西隆雄 照明:岩城保 舞台美術:杉山至
 ロボット側ディレクター:力石武信(大阪大学 石黒浩研究室)、小川浩平(ATR知能
 ロボティクス研究所) 衣裳:正金彩 演出助手:渡辺美帆子
 音響協力:富士通テン(株) 制作:野村政之
 主催:フェスティバル/トーキョー、大阪大学石黒浩研究室、ATRロボティクス研究所
 、(有)アゴラ企画・青年団
 出演:
 アンドロイド「ジェミノイドF」
 ブライアリー・ロング[青年団]
 アンドロイドの動き・声:井上三奈子[青年団]

 あいちトリエンナーレでロボット演劇「森の奥」を見るはずだったのが、父の葬儀の後処理などで見ることができず、その後のアンドロイド演劇も告知が直前で平日だけの公演だったため、見ることができず。今回も平日だけの日程ではあったが、なんとか休みをとることができて、記者会見と本公演の2回見ることができた。
 ロボット演劇「働く私」で平田オリザはよくあるようにロボットが人間を演じるのではなく「人間は人間らしく、ロボットはロボットらしく」を基本にして舞台を組み立てていたが、アンドロイド演劇も基本的な姿勢に変わりはなかった。
興味深いのはちょうど帰りの新幹線の車内で大塚英志著「物語の命題」という本を読んでいて、そのなかに「アトムの命題」というのがあってそれは手塚治虫の「鉄腕アトム」を嚆矢とする一連のロボットについての物語群を分析したものだが、大塚は「ロボット=成長しないもの」として論を組み立てている。それが人間そっくりのアンドロイドだとしてもさすがに20分そこそこの短編では成長を問題にするのは無理だったと見えて、平田もここでは大塚の言う「アトムの命題」をそのまま踏襲したわけではないが、「人間=死すべきもの」としてその象徴のように不治の病で死に瀕している女性を登場させて、その対比として詩を読む機械としてのアンドロイドを平田は登場させた。

黒田育世「あかりのともるかがみのくず」@にしすがも創造舎

構成・演出・振付 黒田育世
出演 大江麻美子、大迫英明、梶本はるか、烏山 茜、菊沢将憲、末長 真、寺西理恵、西田弥生、黒田育世
音楽 松本じろ
照明デザイン 森島都絵
音響 山田恭子
舞台監督 寅川英司+鴉屋、大友圭
美術コーディネート 大津英輔+鴉屋
小道具 栗山佳代子
演出部 北村泰助
衣装 坂本千代
協力 公益財団法人セゾン文化財団 

制作協力 ハイウッド
主催・製作 フェスティバル/トーキョー

ハイビジョン特集「劇団☆新感線 三十年の疾走」

BShi 11月12日(金) 午後8:00〜9:30
チケットの入手が困難な屈指の人気劇団「劇団☆新感線」。今年、結成30周年を迎えた。これまで、数々の斬新で破天荒な演目を発表してきたが、その原点は、主宰・演出家のいのうえひでのりが子どもの頃に夢中になった世界――−チャンバラ、ロック、ギャグ、映画、活劇、漫画にあると言う。そこにけれん味あふれる歌舞伎的な演出を加え、とことん“理屈抜きの面白さ”を追求してきた。
番組では、結成30年の節目に行う公演「鋼鉄番長」の制作過程に密着するとともに、劇団の軌跡を振り返る。常に新しいことにチャレンジし、「面白いこと」を追究し続けてきた独自の美学。その発想の源に迫り、人気の秘密を明らかにする。

ピチェ・クランチェン+山下残「About Khon」@京都造形芸術大学studio21

スタッフ
振付: ピチェ・クランチェン/コンセプト:ジェローム・ベル
出演
ピチェ・クランチェン、ノッパドン・ブンデット、ウォンコット・ウッティデージ、マニット・ティーッパティマポーン、ジラーユッド・ピアドプット、パーラミット・マニラット、
(対話者)山下残
制作:ソジラット・シンゴンガー/助成:エスプラネード(シンガポール)、ゲーテ・インスティトゥート(タイ)/主催:KYOTO EXPERIMENT

 タイの古典舞踊Khonの名手ピチェ・クランチェンと日本のコンテンポラリーダンサー・振付家、山下残との対話編。あまり、作品についての前知識なしに見ていたのと、作品終演後即座に会場を離れ、仕事に向かわなくてはならずアフタートークも聞けなかったので、コンセプト「ジェローム・ベル」というのはピチェ・クランチェンとジェローム・ベルが共同制作した「ピチェ・クランチェンと私」という作品があるのは知っていたけれど、2人にはその作品のほかにもう1本新作である「About Khon」という作品があり、今回はその作品を山下残をキャスティングして上演したのだと考えていた。それは完全に誤解でこの「About Khon」は「ピチェ・クランチェンと私」の改作版であるというのは舞台が終了してからだいぶ時間が立って初めて知った。
 そうだとすると例え全体的に「対話編」の形式でピチェ・クランチェンと彼が携わる古典舞踊Khonについての話をするという構造自体を共有しているとしても、これがもはや全然違うものだと思う。「ピチェ・クランチェンと私」は未見で両者の比較が自分の目で見て判断できないのは残念だけれどヨーロッパにおける現代美術のコンセプトアート的な手法で「アジアの古典舞踊」という対象に切り込んでいくジェローム・ベルのよって立つ地盤というのが確固たるもので、それゆえ対立軸がはっきりとしているのに対して、山下残の立ち位置はどうにもはっきりしない。ひとつだけ分かるのはこの場合は相手がピチェ・クランチェンなわけだが、逆にこれが山下の相手がジェローム・ベルであったとしても相手の立ち位置はどちらも何万光年も離れていると思われるほど共通の基盤が見出しにくいところだ。これは今回だけではなくコンテンポラリーダンス系の国際コンフェレンスなどに出席するといつも感じることだが、それを日本の「ガラパゴス的状況」と否定的にとらえるか、逆に桜井圭介氏の「コドモ身体」論などもその一端でがあるが、「ジャパン・クール」的な有価値な独創性と考えるか、受け取り方はいろいろあるにしてもどちらにせよ例えばこのタイの場合のように同じアジアだからなどと安易に共通点を求めることはほとんど無意味なことになっている。
 それを前提としてこの山下残版のピチェ・クランチェン「About Khon」はなんとか設定を探そうとして質問する山下残とピチェ・クランチェンの会話のまったくといっていいほど噛み合っていない様相が逆に日本の現状、タイの現状を意図せずして照らし出してしまう。古典舞踊の普及者としてピチェが強調するのは歴史的な存在としての古典舞踊Khonとそれが置かれている現状に対しての危機感も含まれた問題意識なのだが、それを理解しようと考えた時に山下残が持ち出すのが決して能、歌舞伎などの日本の古典芸能ではなくて、「ガンダム」であったり、「まことちゃん」だったりするのが、「ちょっとそれは」と思ったりもする一方、日本のコンテンポラリーダンスの現在を象徴するようなところもあって刺激的だった。
 興味深いのは日本における世界における孤立性はなにもコンテンポラリーダンスのみについて言えることではなく、漫画、アニメ、現代美術、映画、小説といった他のジャンルについても共通して言える部分があって、それを例えばことさらコンテンポラリーダンスだけを取り上げて、古典芸能と完全に切断されていて、技術が継承されていくというような歴史的なコンテクストがいっさい共有されていないことなどを批判してみても意味があまりない。ただ、その際に私たちが無意識のうちに共有している前提はなにかということは対象となる事物を考えていくうえで、貴重な思考であり、そこが「About Khon」の面白さだった。

サーカストレイン「100年サーカスと消えた少年」@京阪電車特別列車

構成・総合演出 ウォーリー木下

振付家 きたまり

音楽監督 服部正太郎

人形操作 人形劇団クラルテ

出演 いいむろなおき、
平林之英、
松坂大地
きたまり、
野渕杏子(ダンスカンパニーKIKIKIKIKIKI)、
花本ゆか(ダンスカンパニーKIKIKIKIKIKI)、
男肉 du Soleil、
田中啓介(いいむろなおきマイムカンパニー)

ミュージシャン 平林之英(alto sax)、
鈴木健司(tenorsax)、
横山学(drums)、
goji(guitar)、
津田昭宏(eupho)、
服部正太郎(banjo)、
マキ凛花(vocal、京阪モールイメージキャラクター)

マームとジプシー「ハロースクール、バイバイ」@京都アトリエ劇研

スタッフ
作・演出:藤田貴大
舞台監督:森山香緒梨
照明:吉成陽子
照明オペレーター:明石伶子
音響:角田里枝
宣伝美術:本橋若子
制作:林香菜

出演
伊野香織、荻原綾、河野愛、木下有佳理、斎藤章子、成田亜佑美、緑川史絵、尾野島慎太朗、波佐谷聡
<あらすじ>
ある街の片隅。ある中学校。女子バレーボール部員たち。
部活動最期の試合が始まる。試合中、部員たちの脳内を、
幾つもの思い出が駆け巡る。学校に入ってから、今まで。
取り巻く人間とのあれこれ。でも、ただただ彼女たちは、
この試合の最中を生きてる。入口から出口までの、最中。
永遠にも感じられる、最中。一試合の、凝縮された時間。
彼女たちの体温と、風景を、立体的に映した青春群像劇。

 マームとジプシーは東京でこのところ話題の若手集団だが、私が舞台を見たのは今回が初めてである。まず感じたのはロロ、快快、柿喰う客、ままごとなどと並んでポストゼロ年代を代表する劇団(集団)になっていきそうな予感である。
 杉原邦生が企画した京都国際舞台芸術祭のフリンジである「HAPPLAY」の一環として上演された舞台で、このマームとジプシーも関西での劇場公演は今回が初めて*1。今回、ロロとままごと、そしてこのマームとジプシーをたて続けに見て、そして以前に観劇した快快など印象も加えて、この世代の演劇の特徴がおおまかながら浮かび上がってきた気がする。
 ただ、共通点とは言ってもこの世代の集団には例えばこの前世代であるゼロ年代の集団の多くがそうであったような現代口語演劇、群像会話劇というような様式面での共通性がはっきりあるというわけではない。むしろ、様式(スタイル)ということから言えばその差異がそれぞれおおきく、さらに言えばままごとや柿喰う客、快快のように同一集団の作品でさえ、スタイルが作品ごとに大きく異なることもある。そういう中で共通項を挙げれば様式あるいは方法論的な前衛性と主題ないしモチーフ(あるいは物語)がエンターテインメント志向であることがなんの矛盾もなく、両立しているところに大きな特徴があるかもしれない。
 「それがどんな芝居なのか」ということで言えばマームとジプシー「ハロースクール、バイバイ」はバレーボール部の女子中学生たちを描いた青春群像劇なのだ。それはまかり間違えればとてつもなく、暑苦しくも気恥ずかしくもなりがちな題材なので、そうした傾向のものがもともと好きだったりして逆にデフォルメしてスポーツにかける青春のようなものを様式的にねつ造する(ランニングシアターダッシュ)とかなにかのメタファーのようなものとしてその素材を取り上げる(柿喰う客「露出狂」)などということはあってもこうした素材に正面から取り組むことは躊躇するようなものであるのだが、それをなんの衒いもなく取り上げて、それでいて「ありえたかもしれない話」としてサラっと描き出してみせてしまうのが、作・演出の藤田貴大という人のセンスのよさを感じさせるところだ。
 藤田の方法論はカットバックのような手法を多用して、同じシーンを若干の変奏を加えながらまるでカノンのように何度も何度も繰り返すことにある。
 会話のテンポが速く現代口語演劇の様式応用したもので、時折セリフの一部分ないし大部分が聞き取れなかったり、断片的で意味がとれなかったりすることが数多くある。だが、それぞれのセリフ、それぞれの場面はなんどもリフレインされることで次第に観客の脳内でそれぞれのイメージを結んでいく。ひとり一役であってひとりの役者が何人もの登場人物を演じたりするわけではない。
 しかし、こういう観客の脳内での現実解釈に大きな比重を置き、ある種隙間を作ることで観客の想像力の喚起を促すような手法というのは明らかにチェルフィッチュ岡田利規の影響を感じさせるものだ。
 ただ、岡田と大きく異なるのはそれを岡田がある程度、前衛的な身振りを交えて行うのに対して、同様な実験的な手法を駆使しながらも単純に青春群像劇と感じそれを楽しむ観客に対してはそれが実験的であるということをほとんど気づかせないようなやり方でやっているところにマームとジプシーのユニークさはあるかもしれない。
 6人の女子中学生たちがバレーボールの試合をする場面が最初と最後に2度繰り返される。観客の目に映る最初のそれはバレーボールのようなマイムをする女優たちにすぎない。ところが最後に同じ場面が再度繰り返された時にその試合の一瞬一瞬の6人それぞれの思いと心のざわめきがずっと以前からの知己のように観客に伝わってくる。演劇ならではのマジック(魔術)を思わせた。

*1:公演は2年前にカフェでしたことがあるらしい

蜷川幸雄演出「じゃじゃ馬馴らし」@シアタードラマシティ

【演出】蜷川幸雄
【作】W.シェイクスピア
【翻訳】松岡和子
【出演】
市川亀治郎/筧 利夫/山本裕典/月川悠貴
磯部 勉/原 康義/廣田高志/横田栄司/日野利彦/妹尾正文/大川ヒロキ/岡田 正/清家栄一/飯田邦博/新川将人/井面猛志/澤 魁士/田島優成/川口 覚(さいたまネクスト・シアター)/五味良介/宮田幸輝/石橋直人/荻野貴継

彩の国さいたま芸術劇場シェイクスピアシリーズ22弾。実は今週末からニブロール矢内原美邦も参加するシェイクスピア・コンペなどという企画も控えていてしばらくシェイクスピアに縁のある公演が続きそうなのだが、私の場合は大学時代にシェイクスピアに興味を持って戯曲を読んでいるだけではもの足りなくなり、シェイクスピアシアター「ロミオとジュリエット」とそとばこまち「夏の夜の夢」を見に出かけたのが、観劇をするようになったきっかけであったりする。
 だから、シェイクスピアの作品は好きで好んで見ているということもあるし、特にエジンバラフェスティバルなどに出かけた時にはできるだけシェイクスピアの作品、それも日本ではあまり上演されないような演目を見ることができる時は積極的に見るように心がけていて、ひそかにシェイクスピア全作品完全制覇なども狙っているのだが、今回見た「じゃじゃ馬馴らし」という芝居これまでは舞台は見たことはなくてこれが初めてなのだった。こういうけっこう珍しい作品を蜷川幸雄が手掛けるというのは興味深いが確か「 彩の国さいたま芸術劇場シェイクスピアシリーズ」は日本ではシェイクスピアシアターだけが成し遂げたという全作上演に挑戦しているのではないかと思ったのだが、今回舞台を見て舞台自体は面白く見させてもらったのだが、特に最近はこの作品があまり上演されない理由もなんとなく分かった気がした。
 なぜそうなのかについて筋立てから説明しようと考えたのだが、これがそう簡単にはいかない。そこでまずこの公演の公式サイトからあらすじを引用してそれにしたがって説明していきたい。

あらすじ
舞台はイタリア。学問の都パドヴァに、キャタリーナとビアンカという姉妹がいた。このふたり、妹のビアンカが従順で美しいのに対し、姉のキャタリーナは鼻っ柱の強い“じゃじゃ馬”で、男などまるで眼中にない。
ある日、姉娘の行く末を心配した資産家の父バプティスタが、妹の求婚者たちに「姉の嫁ぎ先が決まるまで妹は誰とも結婚させない」と宣言しているところに、ピサの裕福な商人の息子ルーセンショーがやってくる。修学のためにこの地を訪れたルーセンショーだったが、彼もまたビアンカに心を奪われてしまい、学問などそっちのけで、一計を案じて召使のトラーニオに自分になりすますよう命じる。
折しも、ヴェローナからはペトルーチオという名の紳士がやってくる。妹娘の求婚者のひとり、ホーテンショーから事の成り行きを聞いたペトルーチオは、自分もまた結婚相手を探していること、しかも相手は金さえあれば誰でもよいことを告げ、強引にキャタリーナとの結婚話を進める。破天荒なペトルーチオに辟易するキャタリーナだったが、姉娘の貰い手をみつけたバプティスタは大いに喜び、話はとんとん拍子に進んでいく。果してキャタリーナとペトルーチオはうまくいくのか?そしてルーセンショーとビアンカの恋の行く末は……?

 ひとつはこの芝居の中心となる主題が文字通り表題が「じゃじゃ馬馴らし」となっているようにはねっかえりの女性を従順な妻に仕立て上げようというもので、こういう主題は当時の演目のなかにはほかにもあったようだが、フェミニズムのようなものを持ち出すまでもなく現代に上演するにはちょっと女性蔑視的に思えるところがないこともなくて、ちょっと当惑させるところがあるからだ。
 コメディなんだからそんなに目くじらたてなくてもいいじゃないかと言ってもやはり気になるので、そこが大きな問題なのだが、それを蜷川がどんな風に解消したかというとキャタリーナに歌舞伎役者である市川亀治郎を持ってくるというアイデアで、現代的なリアリズムで演じたらおかしくなるところをうまく誤魔化したともいえる。歌舞伎ならばこの程度の女性蔑視的な設定は珍しくないし、オールメールキャストというなかでもこのキャタリーナを亀治郎がところどころで歌舞伎流の口跡を取り入れたりすることで、設定の不自然さをある程度目立たなくすることに成功していた。
 実際の舞台のどこが面白いのかというとやはりキャタリーナとペトルーチオのやりとりなのだが、これがほとんど速射砲のようにセリフをまくし立てる筧利夫と歌舞伎のさまざまなテクニック・技巧を凝らしてこの猛烈な女性を演じる市川亀治郎の役者対決というかほとんど個人技なのだ。これはたぶんほかの人がやってもこれほど面白くないだろうという意味ではキャスティングも含めた蜷川マジックといえるかもしれない。これは二人ともちょっとほかにないほどの当たり役で、特にこのいかにも俺様的なペトルーチオという男、筧利夫の個性と本当にぴったりでこれほどうっとうしいキャラは筧ならではのもの(笑い)といえるかもしれない。
それにしてもこれはやはり不思議な作品である。まず腑に落ちないのはこの芝居がなんとも奇妙なメタシアターの形式をとっていることだ。序幕ではまず「飲んだくれのスライが飲み屋を追い出され道ばたで眠っているところへ領主が通りかかり悪戯を思いつく。召使いを総動員して、酔いからさめたスライを眠り病にかかりやっと目ざめた領主だとだまし込む。奥方はいるし(もっとも女装した召使いだが)、ご馳走も山ほどあるので、スライは段々その気になる。そこに旅芸人一座がやってきたので「領主スライ」は生まれてはじめて劇を観ることになる。その劇の名は『じゃじゃ馬馴らし』」。
 つまり、「じゃじゃ馬馴らし」自体が旅芸人の一座が演じている「劇中劇」であるという趣向なのだが、不思議と書いたのは普通の劇中劇ならば後口上かなにかが付いてまた劇中劇である「じゃじゃ馬馴らし」の外側の世界が描かれて終わるということになりはずだが、どういうわけかこの芝居にはそれがないことだ。つまり、虚構ではじまったはずが、現実に侵食してきているような通常に入れ子とは違う終わり方をするのだ。この舞台ではスライは観客席に座ってお客と一緒に芝居を見るのだが、それ以降放置されてカーテンコールにさえ姿を現さない。どこに行ってしまったのだろうか?   

チェルフィッチュ「ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶」@アートコンプレックス1928

作・演出:岡田利規/舞台監督・音響:大久保歩/照明:大平智己/制作:プリコグ
出演
山縣太一、安藤真理、伊東沙保、南波圭、武田力、横尾文恵
共同製作:HAU劇場/助成:公益財団法人セゾン文化財団/提携:ART COMPLEX 1928/協力:急な坂スタジオ/主催:KYOTO EXPERIMENT

ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶」は演劇批評サイトwonderlandに初演時(ラフォーレ原宿)の長編レビュー*1を書いており、そこにほぼ尽くされているのだが、ただ、京都のバージョンはパフォーマーそれぞれの動きなどがより一層デフォルメを加えて、ダンス的な要素が強くなった印象を受けた。照明などを含めてかなり雰囲気が違って感じたので、「演出や照明などに変更を加えたか」と終演後、岡田利規本人に直接問いただしてみたのだが、答えは「変えた部分はほとんどない」とのことで、「これはいったいどうしたことだろう」と戸惑いながら考えているところなのだ。
 印象が大きく変化した理由のひとつとして挙げられるかもしれないと思ったのは観劇した劇場内での場所の違いである。実は前回は舞台の下手側のかなり後方側の客席から見たのだけれど、今回は最前列の桟敷席から見た。もちろんそれだけだとそれほどの違いがあるように思われないけれども、この舞台がこれまで見たチェルフィッチュの舞台と異なることのひとつにパフォーマーのセリフを全員分マイクで拾ってそれを舞台左右に設置された大型のスピーカーから流しているということがある。実はこれは初演の時からそうで変わってないということのようなのだが、前回の公演の記憶であまりそういう記憶がない。それはひょっとすると見ていたのが舞台後方でその位置からだと役者がリアルタイムで話しているセリフがリアルタイムでマイクに拾われてスピーカーから聞こえてくるというのがそれほど違和感のない位置だったからかもしれない。
 この日のような最前列から見ると正面の割合近接した位置に役者たちがいて、演技をしているのに対して、拾われたセリフは左右のスピーカーから聞こえ、そして、この舞台では3つの場面でそれぞれ3種類の音楽を使っているのだが、セリフがその音楽と一緒に録音された声のように左右のマイクから聴こえてくるというこの感覚がどうやら少しだけ前に舞台後方から見た時よりも、セリフと動きの独立性の印象を強めていた。そういうことがあったかもしれないと思った。

*1:ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶」レビューhttp://www.wonderlands.jp/archives/12658/

KYOTO EXPERIMENTマルグリット・デュラス作 「アガタ」 ―ダンスの臨界/語りの臨界―@春秋座

作・マルグリット・デュラス
訳・構成・選曲・演出
渡邊守章
振付・出演
白井剛、寺田みさこ
語り
渡邊守章
照明
服部基(ライティングカンパニーあかり組)
照明オペレーション
林悟(ライティングカンパニーあかり組)
舞台監督
夏目雅也
音響技術
齋藤学
衣裳
山本容子
演出助手
木ノ下裕一
舞台監督助手
和田ながら
宣伝美術
吉羽一之(シンプルホープ
宣伝写真
田村尚子 ©naoko tamura, Courtesy of the artist and Taka Ishii Gallery
舞台技術監修
坂部恵
企画・製作
京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター
共同製作
KYOTO EXPERIMENT
主催
KYOTO EXPERIMENT
協力
、ハイウッド、日仏演劇協会
京都芸術センター制作支援事業
著作権代理
(株)フランス著作権事務所

アガタ/声 (光文社古典新訳文庫)

アガタ/声 (光文社古典新訳文庫)

ぶんげい マスターピース工房vol.3「シェイクスピア・コンペ」(前半)@京都府立文化芸術会館

M.M.S.T(神奈川県横浜市)「あるイングランド劇作家の眼差し」作:W.シェイクスピア
演出・照明・美術・音響:百瀬友秀
出演:大久保吉倫明
映像:相内唯史
衣裳:田中秀彦
演出助手:竹中香子
「作家であるシェイクスピアの徹底した観察眼を自動BLOG生成プログラムに見立て、四大悲劇の創作過程を情報処理の観点から提示する。「演劇の持つ力とは何であるのか」を問い直す契機を生み、劇場へ足を運ぶことの価値を強く提示できればと考えます。」
出演大久保吉倫明/noriaki owkubo
アンサンブル・レゾナンス(茨城県つくば市)「メメント・モリ
出演者
石塚あつこ
磯瑚子
沢のえみ
福原まゆみ
みさお
チャールズ・レント
ジェイソン・ハンコック(声の出演)

スタッフ
振付:沢のえみ
琵琶演奏:友吉鶴心
照明:東京舞台照明
音響:勝見淳一
舞台監督:徳永泰子
 
矢内原美邦「前向きタイモン」
作:矢内原美邦高橋啓
演出:矢内原美邦
(以下後半)
・グループAKT・T(東京都調布市
  『ヴェローナの二紳士〜大正浪漫バージョン』
・劇団GUMBO(兵庫県川西市
  『マクベス・イン・ザ・ゴシップ』
・てんこもり堂(京都府京都市
  『Jeanne』

シェイクスピア・コンペ』企画のねらい
─ 巨匠に“肉薄”、なるか“超越”─
京都府立文化芸術会館では、主催事業のひとつとして2006年より「ぶんげい マスターピース工房」を開催してきました。今回はその3回目で、シェイクスピアをテーマに取りあげます。

「ぶんげい マスターピース工房」とは
 この事業は、よく知られた演劇の“名作”を創造的に上演し、幅広い観客層に舞台の魅力を伝えることを目的としています。関西では、いわゆる古典の上演は決して多くありません。国内外の優れた上演が関西にやってくることは稀ですし、また、若手の劇団が古典に取り組むこともまだ限られているといえます。観る側も創る側も、“名作”に触れて造詣を深める機会が少ないといえるでしょう。
 こうした状況を打開するため、演劇人や一般の観客に、“名作”に親しむ場を提供するのが本事業のねらいです。初回の2006年度は、若手俳優を多く起用してブレヒト作『コーカサスの白墨の輪』を製作しました。第2回は、まず2007年度に若手演出家がチェーホフの短編で競い、最優秀となったごまのはえ氏が2008年度に長編『三人姉妹』に取り組みました。そして、本年度から来年度にかけて開催する第3回では、シェイクスピアを取りあげます。


なぜ“名作”なのか
 “名作”“マスターピース”は、幾度にもわたる上演や批評を通じて、その魅力が限りなく追究されてきた作品です。同時に、学術界でも、作品や作家についての研究が数多く蓄積されています。本事業では、こうした名作に関する学術的成果と、今後の演劇界を担う若い創り手の鋭い感性や深い洞察力が交錯することで、より魅力的な舞台が生まれることを期待しています。

シェイクスピア・コンペ」について
 今回ご案内する「シェイクスピア・コンペ」は、「ぶんげいマスターピース工房vol.3」の本年度のメイン・イベントです。書類審査を経て選出された気鋭の6団体(審査の過程ならびに選評は、別紙をご覧ください)が、シェイクスピアに触発されたオリジナル短編作品を、11月20日〜23日、京都府立文化芸術会館にて競演します。そして、専門家による審査で「最優秀」と「優秀」の2作が選ばれます。選ばれた団体には、来年9月に開催される「シェイクスピア・ウィーク」での上演権が与えられます。これとは別に、観客による審査で選ぶ「でまち賞」(出町商店街協賛)もあります。
 また、このコンペに先駆けて、参加演出家が講師を務める「ワークショップ」と、専門家による「学芸講座」も開催されます。「ワークショップ」は、一般向けと俳優向け、計12コースからなる多彩なプログラムです。「学芸講座」は、コンペ参加者と一般の観客に向けて開かれ、上述のようなシェイクスピアについての学術的成果などをわかりやすく提供します。
 長い年月をかけて育まれた“名作”は、演劇の土壌を豊かにします。明日を担う演劇人に挑んでほしい、より多くの観客に深く楽しく味わってほしい、それが私たちの願いです。

 シェイクスピアに触発されたオリジナル短編作品を6劇団が競演、コンペティション形式で競うというのがこの「シェイクスピア・コンペ」である。京都府立文化芸術会館の主催事業として開催されている「ぶんげい マスターピース工房」の一環として開催されたものだが、今回注目したのきっかけは対象が私が演劇に興味を持つきっかけとなり原点でもあるシェイクスピアであったこととと公募により選ばれた参加団体のなかに以前から私が注目していたニブロール矢内原美邦が入っていたことだ。
 プログラムは前半後半に分かれ、それぞれ3演目ずつ上演されたが、この日はそのうちM.M.S.T「あるイングランド劇作家の眼差し」、アンサンブル・レゾナンス(茨城県つくば市)「メメント・モリ」、矢内原美邦「前向きタイモン」の3本が上演された。全体の印象としては明らかに演目ごとのレベルの差がかなり大きくて、玉石混交という感じだった。このコンペティションは企画書による一次選考を実施していたようなのだが、実際の上演を映像などで確かめたうえで選んでいるわけではないこともあり、内容に大きなバラつきがあったようだ。
 前半部の3本のなかで面白かったのはやはり矢内原美邦の「前向きタイモン」であった。これは「アテネのタイモン」という日本ではあまり上演されることのないシェイクスピア作品をあえて取り上げて、原作をそのまま上演するというのではなくて、矢内原流に自由翻案したものだ。

「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ 第5回 悪い芝居=山崎彬」舞台映像連続上映

 悪い芝居は関西の若手(「ゼロ年代」以降)の劇団では断トツのイチオシです。かなり期日が迫ってきましたが、2回連続で延期になってしまったせいか、今回はなかなか予約が入りません。ちょっと焦り気味です。もしまだ見ていなければ12月の本公演「キョム!」の前にぜひ一度どうぞ!! 月曜日ですが、翌日が祝日なのでもし希望者が入ればこれ以外にもリクエストにも応じていろいろ映像お見せすることも可能です。                             
主宰・中西理(演劇舞踊評論)=演目選定

 東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇とダンスを楽しんでもらおうという企画がセミネール「現代日本演劇・ダンスの系譜」です。今年はレクチャーではなく、「ゼロ年代からテン年代へ」と題してセレクションした現代の注目舞台の映像を連続上映しています。 
 セミネール演劇編では青年団平田オリザ弘前劇場長谷川孝治らの現代口語演劇の紹介にはじまり、前田司郎、三浦大輔らその影響を受けたゼロ年代の作家たち。そこから抜け出し独自の演劇を展開したチェルフィッチュ岡田利規らの作品を紹介してきました。連続上映では彼らゼロ年代作家を再び紹介するとともに「わが星」で岸田戯曲賞を受賞し話題の柴幸男をはじめ、これからの10年間の新しい潮流を作って行きそうな作家たちの舞台を取り上げてきました。
 これまでは東京の劇団を中心に紹介してきましたが、今回は初めての関西勢として今もっとも勢いを感じる若手劇団といっていいと思う悪い芝居を取り上げたいと思います。悪い芝居は京都を本拠とする若手劇団ですが、マレビトの会、地点など前衛的な作風の劇団が目立つ京都において、エンターテインメント性と実験精神を兼ね備え、ヨーロッパ企画デス電所以来ひさしぶりに出てきた期待の若手劇団といえます。
 東京の若手劇団では柿食う客や快快(小指値)、東京デスロック、ままごとなどに旬な劇団ならではの勢いを感じますが、この悪い芝居の舞台にも同種の新鮮さを感じます。
 最近の若手劇団を見ていて気が付いたことなのですが、実はこれらの劇団には共通した特徴があります。それは固定した特定の演劇スタイルを志向しないということです。悪い芝居は先行劇団との共通点を探ればその描き出す素材に対する悪意の存在から大人計画ポツドールを連想させるところもあるのですが、リアルに関する感覚には大きな違いがあり、これこそポスト「ゼロ年代」と思わせる大きな特徴といえます。今回は「嘘ツキ、号泣」を中心にその劇世界の一端に迫っていきたいと思います。 
 「嘘ツキ、号泣」がOMS戯曲賞の最終候補にノミネートされました。戯曲はこちらで無料で読むことができます→http://www.ogbc.co.jp/oms.htm



【日時】11月22日 7時半〜
【演目】ミニレクチャー担当 中西理
 山崎彬 悪い芝居「嘘ツキ、号泣」+α 

CAST
山崎彬 四宮章吾 大川原瑞穂 吉川莉早 藤代敬弘
西岡未央 梅田眞千子 植田順平 森本児太郎

STAFF
【作・演出】山崎彬
【舞台監督】堀田誠(CQ)
【美術】丸山ともき
【照明】真田貴吉
【音響】中野千弘
【衣裳デザイン】西岡未央
【衣裳製作】福田明日美
【宣伝美術】植田順平と山崎彬
【WEB】植田順平
【WEB協力】シバイエンジン
【文芸・演出助手】鈴木トオル
【演出部】大原渉平/後田祥孝
【制作】吉川莉早/四宮章吾
【制作協力】小林みほ
【協力】吉田和睦
【企画・製作】悪い芝居  


【場所】〔FINNEGANS WAKE〕1+1 にて 【料金】¥1500[1ドリンク付]  
※[予約優先]  定員20人ほどのスペースなので、予約をお願い致します。当日は+300円となりますが、満席の場合お断りすることもあります。
【予約・お問い合わせ】 ●メール fw1212+101122@gmail.com  あるいは BXL02200@nifty.ne.jp(中西) 希望日時 お名前 人数 お客様のE-MAIL お客様のTEL お客様の住所をご記入のうえ、 上記アドレスまでお申し込み下さい。 06-6251-9988 PM8:00〜 〔FINNEGANS WAKE]1+1 まで。 web:fw1plus1.info  Bridge Gallery & Bar 〔FINNEGANS WAKE〕1+1 大阪市中央区東心斎端1-6-31 リードプラザ心斎橋5F (東心斎橋、清水通り。南警察署2軒西へ)

悪い芝居次回公演
精華演劇祭2010 AUTUMN/WINTER参加 京都芸術センター製作支援事業
悪い芝居vol.11『キョム!』

作・演出 山崎彬
出演 植田順平 大川原瑞穂 進野大輔 西岡未央 山崎彬
浅田奈緒子(ドキドキぼーいず) 池川貴清 太田綾香(トイガーデン) 大原渉平 北川大輔(カムヰヤッセン) 谷井佳輔 名越未央 宗岡ルリ
■大阪公演
【会場】
なんば 精華小劇場
【日程】
2010年12月
18日(土)〜26日(日)
■東京公演
【会場】
下北沢 駅前劇場
【日程】
2011年1月
14日(金)〜16日(日)


■料金
一般 2000円/学生 2500円
※当日券は500円増
中高生 3人1組で3000円
■チケット発売日
11月7日(日)

「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ」舞台映像これまでの上映作品

第1回
指値(快快)「霊感少女ヒドミ」  
五反田団「長く吐息」
快快「ジンジャーに乗って」 
ミクニヤナイハラプロジェクト「五人姉妹」 
第2回 
渡辺源四郎商店「俺の屍をこえてゆけ」「河童」ほか
第3回
ポツドール「顔よ」
第4回
柿喰う客「真説・多い日も安心」
特別編
少年王者舘「夢+夜」
ままごと「わが星」
toi「あゆみ」ほか
第5回
悪い芝居「嘘ツキ、号泣」
第6回
デス電所「夕景殺伐メロウ」

ぶんげい マスターピース工房vol.3「シェイクスピア・コンペ」(後半)@京都府立文化芸術会館

てんこもり堂 [京都府京都市]「Jeanne!」
作品概要
― 「お願いします。どうか、ジャンヌに声を、声をかけてください。」
 シェイクスピアのもつ群集劇の要素を、人(俳優・エキストラ・観客)と空間(舞台・客席)を使って構築し上演します。そのためには「声」が必要です。「声」を使い、人と空間を一体化することで、俳優・エキストラ・観客は群集に、劇場は広場に変わります。舞台と客席、俳優と観客という枠組みを超えることで、劇(パノラマ)は完成します。観客は劇中に現れる進行役のセリフ(声)に反応し「声」を出すことになるかもしれません。シェイクスピア時代、舞台機構もあって観客と俳優のもたらす相乗関係は今日の演劇より深いものだったのではないでしょうか。この劇は、その失われた関係を見つめ直すきっかけとなるための一つの試みなのです。

スタッフテキスト・構成・演出:藤本隆志
照明:西岡奈美 / 音響:椎名晃嗣 .出演者浦島史生(柳川) / 倉本貴史 / 芦谷康介 / 大藤寛子
藤沢霞(古典座) / 渡辺裕史 / 金乃梨子 / 藤本隆志 .
劇団GUMBO [兵庫県川西市]「Smog」スタッフ作:トニー・ムーア+劇団GUMBO / 演出:田村佳代
演出助手:宮坂野々 / 照明:加納川崇晃 / 音楽:イアン・キットニー(Robot Turbo Marie)、ヒロ上原 / 殺陣:映見集紀(B.E.A.T) / 翻訳:ホーキンソン美希 .出演者大城秀史 / 真渕健一 / 西村優子 / 田村佳代 / 西原亮
小畑香奈恵(宴劇会なかツぎ) / 阿矢(劇団大阪新撰組) / 得田晃子(水の会)
グループAKT・T [東京都調布市]「ヴェローナの二紳士 〜大正浪漫に花開く男と女の初恋事件簿〜」スタッフ翻案・演出:青柳敦子
音楽:辻敦尊 / 照明:賀沢礼子 / 音響:山崎哲也
翻訳:坪内逍遥小田島雄志 / 劇中詩:竹久夢二 .出演者藤波大 / 田中龍 / 山谷典子
樋口泰子 / 辻輝猛 / 小長谷勝彦

最初のてんこもり堂 [京都府京都市]「Jeanne!」はジャンヌ・ダルクだと名乗る女の人が登場するのだが、これのどこがシェイクスピアなのか正直戸惑ってしまった。歴史劇「ヘンリー六世 第一部」にちょこっとだけ登場するらしいのだけれど、ジャンヌ・ダルクには全然シェイクスピアのイメージがないので、なぜこれを選んだのだろう。芝居自体もかなり昔の高校演劇を思わせるようなスタイルに見えてしまいちょっとどうだろうという印象。
 それと比較するとよくできてると思ったのが劇団GUMBO [兵庫県川西市]「Smog」だが、これは現代演劇として上演するにもあまりにスタイルが古いのではないか。ほとんど80年代の初期を思わせるようなスタイルで冒頭部分してから(今のではなくて)まだ無名時代の劇団☆新感線を連想したのだが、全体の印象は横内謙介(それも扉座ではなくて善人会議の)みたいという感じなのだが、横内は「ハムレット」のメタシアター作品として「フォーティンブラス」というのを書いたけれど、「Smog」の方は「マクベス」の登場人物であるマクダフに自らを仮託した男を主人公にした作品であった。
 原作の読み替えによる創作作品というのは珍しくなくて「ハムレット」では「ローゼンスタンツとギルデンスターン」が有名。個人的には自転車キンクリートが以前上演された「ありがちな話」というのが傑作だった。こうした作品は創作作品であるとともにその上演が優れた原作に対する批評になっているところにその面白さがあるのだが、上演時間の制約もあったかもしれないが残念ながらこの「Smog」は別段主人公がマクダフでなくても主人公にとって代わる人物でありさえすればだれでもいいようなもので、そこには「マクベス」という戯曲に対する深い洞察のようなものがほとんど感じられないのが作品として大きな弱点であると思われた。
ぶんげいマスターピース工房vol.3「シェイクスピア・コンペ」優秀賞は矢内原美邦とグループAKT・Tの2団体に決定。来年の9月、シェイクスピア・ウィークでの上演権が与えられた。

高谷史郎演出「明るい部屋」-La chambre claire-@びわ湖ホール

3つのスクリーンと光に満たされた不思議な部屋の世界。
京都を中心に活動するアーティストグループ、ダムタイプの中心メンバー
高谷史郎による初のパフォーマンス作品。
哲学者ロラン・バルトの「明るい部屋」から構想を得た実験的意欲作。
日本初演


パフォーマー
薮内美佐子
平井優子
Olivier Balzarini
泊 博雅
前田英一


明るい部屋―写真についての覚書

明るい部屋―写真についての覚書

デス電所「空洞メディアクリエイター」@HEPHALL

【作・演出】
竹内佑

【音楽・演奏】
和田俊輔

【出演】
丸山英彦 山村涼子 豊田真吾 田嶋杏子 福田靖久 四宮章吾 吉川莉早

【チケット】
2010/10/2(土) 発売開始
・チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:406-569)
HEP HALL電話予約 06-6366-3636(11:00〜20:00)※HEPカード割引あり

【お問合せ】
デス電所 080-1445-0175

France_pan「ありきたりな生活」@京都アトリエ劇研

◆作/構成/演出 伊藤拓

◆出演者
岩崎小枝子 加藤智之 坂しおり 佐々木峻一
神藤恭平 辻智之 長洲仁美 新田あけみ 速水佳苗

◆スタッフ
演出助手/高田ひとし 美術/西田聖 音響/佐藤武
照明/根来直義 広報/マヤグチマサル
共催/フェスティバル/トーキョー 企画・製作/Pan_offIce

劇団☆新感線「鋼鉄番長」@シアターBRAVA!

作・演出 いのうえひでのり
出演 三宅弘城/坂井真紀、河野まさと、高田聖子、粟根まこと田辺誠一古田新太/右近健一、逆木圭一郎、村木よし子、インディ高橋、山本カナコ、礒野慎吾、吉田メタル、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、川原正嗣、前田悟 ほか

劇団☆新感線のネタものはただただバカバカしい。作者のいのうえひでのりが私はほぼ同世代とあってツボがほぼピンポイントで嵌ることが多く、今回の「鋼鉄番長」もそうだった。逆に言えばこの会場に来ていた大勢の若い人たちは下敷きとなっている村野武範がやっていた学園ドラマ「飛び出せ!青春」のような青春学園ものとか「スケバン刑事」とかがメインのパロディーネタとなっているから、そういうのが分からないと楽しめないのじゃないかとか勝手に考えて心配してしまうのだが余計なお世話か。
 もっともパロディ―ネタは古いものばかりではなく、沢尻エリカからAKB48、アバタ―、マイケル・ジャクソン、「借り暮らしのアリエッティ」まで新しめのものも含めて手広く登場するからその人その人に引っかかるものを拾うだけでも十分以上に楽しめる。
 実は橋本じゅん池田成志が降板というの聞いて「大丈夫なのだろうか」と心配していた。特にネタもので言えば橋本じゅんはワン・アンド・オンリーの存在であるし、兜剛天という主人公はほとんど橋本じゅんが演じるということを前提にしてのあて書きのような部分があるから、他の人が演じるのはかなり困難なはずなのだ。その意味では三宅弘城はそうした悪条件にもかかわらずまるで最初から彼に書かれた戯曲のようなハマリ役で好演していて、今回のツアーでの殊勲大だと思う。